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水チャンネルと五苓散の薬理

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水チャンネルと五苓散の薬理

薬剤師の遠藤です。
いつも拙稿メルマご購読を心より感謝申し上げます。

本日は夕刻より薬剤師研修会出席予定がありますので、
日中の送信にいたしました。

本日のテーマは「水チャンネルと五苓散の薬理」。
「水チャンネル」と聞くと耳慣れない言葉かも知れませんが、
最近の学会では特に話題になっている用語となっています。

人体細胞における水分子の選択的通過のメカニズムをさしますが、
漢方処方の「五苓散」の作用機序がこのチャンネルに
大きく関わっているという漢方情報の一つをお話ししましょう。

【五苓散は特に低気圧時の頭痛に効果的?】

もとは、はきけ、嘔吐、腹痛、水様性下痢など消化器系に
多用されてきた五苓散。

それが、「頭痛にも良い」ということで、
近年になり水毒→ 頭痛→ 水チャンネル→ 五苓散→ 改善

これら一連の研究・解明がなされてきました。

なぜ、五苓散が頭痛(特に天候が低気圧時の頭痛)に効果的なのか?

さらに近年の臨床現場においても、なぜ「脳浮腫(のうふしゅ)」
に対して五苓散が多く用いられるようになったのか?

【水チャンネルと五苓散の薬理】

五苓散(ごれいさん)原典は、傷寒論(しょうかんろん)、
金匱要略(きんきようりゃく)に収載されている漢方処方です。

構成生薬は沢瀉(たくしゃ)6.0、猪苓(ちょれい)・白朮(びゃくじゅつ)
・茯苓(ぶくりょう)各3.0、桂枝(けいし)2.0。

五苓散の頭痛への応用は、約200年前に、日本の医師・村井琴山先生が、
「村井大年口訣抄」に記載したのがはじまりとしています。

その後、1950年代になり、大塚敬節先生が三叉神経痛への五苓散の効果を
専門誌に報告。
さらに矢数道明先生、灰本元先生による研究が続けられ、
気圧低下に伴う頭痛に五苓散が著効することが発表されました。

近年になり、五苓散の薬理学的解明(メカニズム)がなされ、
熊本大学ご出身の磯濱洋一郎先生(現東京理科大学教授)が、
アクアポリンと五苓散との関連(水チャンネル)について発表されました。

五苓散が細胞膜に存在するタンパク質、アクアポリンへの阻害作用については、
未だ解明されていない部分もあります。
しかし、水毒を駆水する五苓散の薬理的メカニズムを現代科学に基づいて
解明するという、実に画期的な発表報告であったと記憶いたします。

水チャンネルと五苓散(ごれいさん)の話
水チャンネルと五苓散の話もとは、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛等、消化器系に多用されてきた五苓散。それが、「頭痛にも良い」ということで、近年になり水毒→ 頭痛→ 水チャンネル→ 五苓散→ 改善これら一連の研究・解明がなされてきました。なぜ、五苓
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【脳浮腫が起こる原因】

脳浮腫は脳神経外科領域では日常よく遭遇する病態であり、
例えば頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍などの疾患に合併し、
頻発するケースが多いです。

特に脳腫瘍における脳浮腫は血液脳関門の破綻もしくは欠損に起因する
血管原性のものが主体だとされています。

血管原性の他には、細胞毒性、浸透圧性、流体静力学的または間質性
とも言われています。

一方、脳浮腫を漢方医学的に見ると、局所性の水毒(水の貯留)とも
解釈でき、その治療は「水毒を駆水」ということで、
漢方処方の方剤れを応用できる可能性があります。

その漢方処方こそが五苓散が適していることが、ごく最近になり
解明されてきました。それも西洋薬には無い多くのメリットが
あります。

脳浮腫は放置すれば脳ヘルニアなどに進展し、
生命の危険に直面するきわめて重要な病態であり、
成因としていくつかの要素が考えられています。

【現在の、脳浮腫における西洋薬での対応】

脳浮腫に対応し、現状における病院の薬物療法の概略を以下ご説明します。

悪性脳腫瘍に合併した脳浮腫の治療薬としては、通常、高浸透圧利尿剤や
副腎皮質ホルモンが挙げられる。

実際の臨床では、主に急性期の20%マンニトール液を 除くと、
高浸透圧利尿剤として濃グリセリン・果糖注射液、イソソルビド液(経口投与)、
又は副腎皮質ホルモン(経口投与及び点滴)が使用されているのが現状です。

文字通り、濃グリセリン・果糖注射液は点滴のみで、
現行保険制度下では使用期間の制限(2~3週間)があります。

また、副腎皮質ホルモンは経口も可能でその効果は良好であるが、
易感染性や上部消化管出血などの副作用を伴うこともあり、
長期使用では新たな課題も出現しやすい。(つまり副作用)

さらにイソソルビドはその味覚(濃厚な甘みと苦み)が患者さんにとっては
服用時に負担になることも多い。(恐ろしくまずい。。)

以上のように、従来からの薬物療法には、使用上の制約や副作用が少なくはない。

【五苓散の脳外領域での応用について】

利水剤の代表的方剤である五苓散は、局所の水分平衡の調整作用を発揮する
にもかかわらず、電解質の異常が生じにくく、
脱水状態を引き起こすリスクがほとんど無い。

これは特に大きなメリットです。電解質の経時的補正については非常に
難しく、経験豊富な医療チームに委ねられています。

この点で、五苓散は西洋薬の利尿剤とは異なる作用を持っており、
使用上の安全性もきわめて高い薬とも言えるでしょう。

五苓散は西洋薬の高浸透圧剤や利尿薬と異なり、水分代謝を司る水チャネル
であるアクアポリン(AQP:aquaporin)を阻害する作用が報告されています。

浮腫が生じた際、AQPによる細胞内への水分透過機能を阻害することにより、
浮腫を改善。さらに頭痛やめまい、嘔気などの症状に効果があるとされています。

以下の記述は一部「脳血管障害・脳腫瘍などによる脳浮腫(のうふしゅ)
の漢方治療について 」2016/05/15の前回メルマ記述とかぶる部分もありますが、
前述からの連記ということで再度掲載しました。
http://www.protan2.com/archives/21819

【五苓散】
原典: 猪苓(ちょれい)・沢瀉(たくしゃ)・茯苓(ふくりょう)
・白朮(びゃくじゅつ)・桂枝(けいし)

※原典と比較するに日本の漢方は白朮(びゃくじゅつ)ではなく
蒼朮(そうじゅつ)で代用しているメーカーも散見する。

※蒼朮・そうじゅつ(オオバナオケラ)は、性味が辛烈で・燥散の性質が強く、
補益力が弱い。

※白朮。びゃくじゅつ(ホソバオケラ)は、微辛でやや苦味があり・発散よりも
補益力の方が強いので、健脾には適していると思われる。。

●さて・・当店で取り扱っている「五苓散」の漢方製剤はこちらです。
どうぞご覧ください。こちらは、医療用と違い、サイトを経由してお求め可能です。
全国発送をしておりますのでご用命ください。

【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版

【効能・効果】

■一般用医薬品(市販薬)※当店で取り扱いあり。上記リンクを参照
五苓散(原末)、五苓散エキス細粒、錠剤五苓散、その他。

体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、
嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:
水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、
暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔

■医療用医薬品(病院用漢方製剤)※こちら処方せん薬のため、
当店では取り扱えません。病院の先生、主治医にご相談ください。

五苓散料エキス顆粒・医療用(17番)
浮腫、ネフローゼ、二日酔い、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、
眩暈、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病

【薬剤師後記】

五苓散(ごれいさん)という処方は実に単純明快で、
副作用はほとんどと言ってよいくらい有りません。

効き目は緩慢ですが、根気良く続けているとその利水効果を体感します。
1回尿量が増加する形での利尿ですので、夜中に何度もトイレに
起きることもありません。

電解質への影響もほとんどなく、西洋薬の利尿剤にみられるカリウム
への影響も非常に軽微です。例え継続服用して脱水もいたしません。
また、他剤併用もほとんど可です。

これだけ良い漢方処方であるのに、市場では売れていない。
なぜでしょう。
良い処方ゆえ、薬局店主も十分に知っているのですが・・
当店でも。

効能・効果が水様性下痢、急性胃腸炎・・・では、なかなかお客様も
ご納得いかず、「私は下痢していないのに・・・」というご意見とか、
「ひょっとして脱水してしまうのでは・・」と不安に思うものです。

ようするに、今までの効能・効果では不十分であったと言わざるを得ない。

最近になって、ようやく・・
めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみという具体的な
症状も追記され正直ホッとしています。

五苓散は「下痢止め」ではなく、体内の水分偏在を調整し、是正できる
「水毒改善」を前提とした素晴らしい処方です。

逆に、水様性の下痢を起こしている患者に、五苓散を服用して
頂いても下痢は急には止まりません。

人体における下痢は解毒、つまり生体の自然な防御反応でも
あるわけです。

特に当店では「肺水腫、脳浮腫」など肺癌や脳腫瘍から派生する合併症には
五苓散をよく用いております。

市販の漢方が、「なかなか解りにくい」というお客様ご意見も然りであり、
今後の適応表示も是正点は多々あると考えています。

私的にはウチダ和漢薬、または杉原商店の製造している原末の「五苓散」を推挙
しております。どちらも2個セットは激安価格です。

■ウチダの五苓散500g
http://www.protan2.com/gen/archives/22

■杉原の五苓散400g
http://www.protan2.com/sugihara/archives/313

(以上、次号へ続く)

プロフィール
この記事を書いた人
有限会社 プロドラッグ

有限会社プロドラッグ 創立:1991年6月10日 所在地:〒198-0052東京都青梅市長淵5-543
代表電話:0428-25-8682 代表ファックス:0428-25-8683 代表e-メール:pro@protan2.com 
直営店舗:薬のプロたん/営業時間:月曜~金曜 10:00~17:00
(土曜・日曜・祝日・年末年始・お盆休暇を除く)許可番号:第5228090278号
管理薬剤師:遠藤啓太 登録番号:第142990号
登録販売者 田中しげ子(店長)登録番号:第13-09-00343号
特定販売届出:第5228090278号 管轄:西多摩保健所(東京都)
届出広告ページ:プロたん漢方2
URL https://www.protan2.com/

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プロたん漢方メルマ2・抜粋・薬剤師解説【プロたん漢方2】