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蓄膿症の漢方療法について

蓄膿症の漢方療法について

薬剤師ぷろたん

花粉症がそろそろ終息し、ホッと一息ついたところで、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)のご相談が多いですね。


【この時期、毎年、蓄膿症相談が多い】

実店舗における漢方相談において、蓄膿症のお客様、もちろん新客様がほとんどなのですが、何人も連続しておいでになられているようです。

ネットからのご質問も多く、今回特集を組みました。
蓄膿症など、とんとご縁が無い・・とお思いの方もちょっとした油断がきっかけで蓄膿症に陥ることがよくあります。

そのきっかけとは、風邪、花粉症(アレルギー性鼻炎)、口腔内の何らかの炎症(継続的な)、その他いろいろです。

誰もが突然蓄膿症になるわけではありませんが、その誘発させる環境というか、お客様のその時の抵抗力の低下。つまり夜更かしとか過度の飲酒、疲労困憊・・・。
さらに構造的に鼻中隔の湾曲などさまざまです。

【抵抗力、免疫力など私生活からの影響も大】

免疫力が低下すれば、粘膜も炎症を起こしやすく、患部が熱性を帯びれば鼻汁を出る。さっぱりしないと気がすまない方はティッシュで強くかむ・・。
さらに炎症が進行し鼻閉状態から後鼻漏の出現。

たんが黄色くなり粘着性を帯びてくれば、耳鼻咽喉科で「蓄膿の傾向」と診断されて抗生剤。
下痢が続くため、自身で投薬中止し、すでに半年間が経過。仕事も多忙なため、漢方でなんとかならないか?
・・とのことで、当店においでになられるお客様も多いかと思いました。

 
【初回ご来店時、症状が顕著な場合に推奨する漢方薬】
症状が顕著に出ている場合には、まずは中医の「鼻淵丸」(びえんがん)という漢方薬をご紹介いたします。
全部が全部のお客様にということはありませんが、事例としては多いと思います。

このお薬は早めに症状を鼻症状を緩和させる優秀な漢方薬(丸剤)でして同様の処方では液体の「快鼻膏」も該当します。

成分として金銀花、菊花が鼻腔内の炎症を鎮め、蒼耳子や辛夷が鼻閉の症状を改善いたします。

さて、ここで初診でおいでになられた時よりもずっと楽になったところで、本格的に体質改善的な処方にスイッチする予定なのですが・・・ご本人が多忙?となり来られなく
なる。。困ったもので又、数ヵ月後にご来店になる。
これでは改善できる病気も治りません。。

 

【蓄膿症の治療は根気と辛抱】

・・・と私はよくお客様へはお話をいたします。症状が良くなったからと言って治療を放置すると必ずと言って再発するケースも多いのではないでしょうか。

医療機関への受診もしっかりと通い、医師の経過観察、必要とあれば物理療法(鼻洗浄)などもきちっと受けてください。
私生活においてのサイクルの見直し、食生活や睡眠時間の改善については敢えて私が申すまでもないでしょう。

【当店で蓄膿症に用いる3つの処方】

ここで3つと記載したのは、実は蓄膿症に用いられる方剤は多種多様であり、個々の症状に応じ例えば、桔梗石膏大黄を加えたり、または抵抗力をつけるために補中益気湯黄耆建中湯などとも併用する事例が多いと思います。
また、膿性が顕著なケースには排膿散及湯を当店では用います。

以上を踏まえ、統計的に以下3つの処方が多いという意味です。
それぞれ単独処方として用います。
※ごく稀には『鼻茸』など合併している難治性のケースでは、2.と3.を併せて用いるケースもあります。
1. 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
  患部が熱性のケース

2. 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
  のぼせ、上衝顕著のケース

3. 葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
  背部硬直、頭痛など加わるケース

 

【3つの処方の製剤例・・人気製剤】あくまでも参考事例

(辛夷清肺湯)

・ノンパースD(一元製薬)
https://www.protan2.com/archives/5311

(荊芥連翹湯)

・三和の荊芥連翹湯(三和生薬)
https://www.protan2.com/archives/5608

(葛根湯加川きゅう辛夷)

鼻優S びゆうエス

・鼻優S(大草薬品)
https://www.protan2.com/002/

◎蓄膿症について一通り、ごく簡単に述べて参りましたが、事例に応じて処方内容もいろいろと変更はございます。
何度も申し上げるように、蓄膿症はごく身近に存在する疾病であり、「おかしい」と思った時には決して放置することなく早めに治療する心構えが肝要と思います。
少しでもご参考頂ければ幸いです。
(ぷろたん)

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