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抑肝散(よくかんさん)の注意点と副作用

   

抑肝散(よくかんさん)は、宋時代の保嬰撮要という古典書に収載されている処方であり、元来「小児のひきつけ」に対する漢方処方である。

血虚(血流不足・貧血症状)、気上衝(のぼせ・イライラ・緊張・不安)など、いわゆる肝気が上がって興奮するものを抑える方剤である。(肝の高ぶりを鎮める)

近年では大人に人気があり、特に神経がたかぶる人のいらいら感や不眠などの精神神経症状、または手足のふるえ、筋肉のこわばり、つっぱりけいれんなどに良いとされている。

処方の構成生薬としては白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、川弓(せんきゅう)、釣藤鈎(ちょうとうこう)、当帰(とうき)、柴胡(さいこ)、甘草(かんぞう)の7味。

国産漢方メーカーでは白朮を蒼朮(そうじゅつ)で代用している製剤も見受けられるが、用いる「証」を鑑みるに本来は白朮を用いる。

抑肝散(よくかんさん)は基本的には虚弱者を対象とした処方であるが、胃腸機能が衰弱しているケースでは、まれに食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などをきたす場合がある。

この場合には、陳皮と半夏を加味することで、二陳湯(去生姜)の方意も加わる「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」の方がさらに穏やかに効果を示す。

従って、抑肝散(よくかんさん)を用いる場合には、胃腸がとても弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい人には慎重投与が必須となる。

抑肝散の主な副作用については、配合生薬の甘草に起因する浮腫、血圧上昇がまず挙げられる。(偽アルドステロン症)
さらに、から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。(間質性肺炎)及び肝機能障害が報告されている。
副作用はごくまれではあるが、特に後述する高齢者における初期症状等には留意を要する。

さて、当処方、抑肝散は認知症における周辺症状の改善とのことで、メディア等で紹介されていることは周知の通りである。
しかしながら、体力虚弱者かつ高齢の方は消化器障害や前述の副作用も生じやすいため、抑肝散の投薬には慎重を期すべきである。

マイルドな抑肝散加陳皮半夏においてもしかりであり、特に医療機関で既に専門医から他剤を処方されている場合には薬物相互作用等を踏まえ、控えるべきであると考える。

なお、当店における抑肝散の使用例は割と少なく、むしろ上記理由から抑肝散加陳皮半夏の方が多い。
但し、不眠症状が強い成人のケースでは、抑肝散を使用する。

抑肝散加陳皮半夏を用いる症例としては、成人の自律神経失調症、更年期神経症、いらいら感、不眠症、うつ傾向、歯軋り、パニック障害等、範囲が非常に広い。

抑肝散、抑肝散加陳皮半夏の投薬期間は一般的には個々の症例により差はあるが当店では2~3ヶ月投薬で終了又は一旦休薬措置という事例が多い。
他の方剤との合方例はほとんどなく、単独使用が多いと思う。

いずれにしても、抑肝散と抑肝散加陳皮半夏は優秀な方剤には変わりなく、ストレスが鬱積し、原因不明の頭痛、倦怠感、不眠傾向等が継続し、お悩みの成人男女には推奨したい漢方でもある。

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