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心房細動(AF)への現代の治療と漢方療法について薬剤師解説

   

心房細動(AF)への現代の治療と漢方療法について薬剤師解説

いつも有難うございます。過去は、お店を構えていると飛び込みで・・または、ネットの当店ホームページをご覧になられ、『どうも心臓の調子が悪いようで、苦しい・・』とか穏やかではないご質問が頻繁に舞い込んだ記憶があります。近年ではそのようなことは少なくなったとは言うものの、やはりこれがあるんですね。

『まだ、病院には行っていないが何だろう・・?』と、いきなりご質問をされても、お気持ちは重々お察ししますが、まずは当然のことですが一刻も早く病院受診をして頂きたい。最近はローカルな土地に一人暮らしのご高齢者からお電話でのご質問が多いのです。まさに高齢化社会を反映していると感じます。

 

【心房細動(しんぼうさいどう)(AF)について】

(Atrial Fibrillationで、循環器の医療現場では略称:AFと呼ばれています)

【心房細動の概要】

心房が細かく動く事をさします。不整脈の一種です。
本症は心房が洞房結節の刺激によらずに速く部分的に興奮収縮し、規則的な洞房結節の活動が伝わらず、心室の収縮が不規則な間隔で起こる状態をいいます。

心房細動はもっとも頻度の多い不整脈の一つで、社会の高齢化に伴い心房細動の患者数は年々増加しています。

当店でもご相談頻度が非常に多くなりました。
例えば更年期の男女が過大なストレスを受け、心臓神経症が慢性化して、ケースによっては心房細動を起こしやすくなることも私自身が確認しております。(心臓神経症とは、胸痛、動悸、呼吸困難、めまいや息切れなど心臓病によくみられる症状があるにもかかわらず、心臓の病理学的検査してもほとんど異常が見つからない状態をいいます。)

心房細動だけで直接命に大きな影響を与えることは少ないとされますが、動悸や息切れなど心房細動でお困りの場合は積極的な治療が勧められます。さらに無症状でも血栓や脳梗塞(心原性脳塞栓症など)を予防する治療が必要なこともありますので、決して無視はできません。

まずは必ず近医を受診してください。病理検査を実施しても特に悲観的な病変が無き場合、「穏やかな漢方療法」も選択肢の一つですので、当店のような近隣の漢方薬局に一度ご相談ください。但し、何度も言うようで恐縮ですが、度重なる心房細動、原因不明の動悸頻発はホームドクター(最寄りの専門医の先生)にご相談が先決です。

なぜならば、近年になり心房細動等の不整脈が原因となる「心原性脳塞栓症」が非常に増加しているのが主な理由です。特にご高齢者には注意が必要です。

【重要!】【脳梗塞発症の3つの原因】

さて、重要な記憶事項です。近年になり、脳梗塞を発症の原因によって以下の3つのタイプに分けるようになりました。

●ラクナ梗塞
細い血管が多発性に詰まる日本人に多いタイプ。

●アテローム血栓性脳梗塞
高血圧や糖尿病など動脈硬化の因子と最も関連の深いタイプ。

心原性脳塞栓症
心房細動等の不整脈が原因となるタイプ。

 

【心房細動(AF)への現代の治療】

最近のお薬(抗凝固薬など)や医療機器の開発・進歩により、心房細動に対する治療の選択肢が増えています。

たとえば抗凝固薬に関しては、数年前にはワルファリンしかありませんでしたが、現在はその他にも4種類の薬が開発されています。(後述)カテーテルアブレーション治療も、高周波アブレーションに加え、クライオ(冷却)バルーン、ホットバルーンなど様々な選択肢があります。

心房細動は基本的に心筋梗塞、脳梗塞の既往がなければまずは落ち着いて対処できる疾患と言えましょう。心房細動の患者の長期予後は心房細動の病型などよりも心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症といったものに規定されている生活習慣病のコントロールが不十分であれば、抗凝固療法などを実施してもあまり生命予後は変わらないとされています。

追記1. ≪CHADS2スコアについて≫ 脳梗塞の予防という観点ではCHADS2スコアというものがよく知られています。

CはCongestive Heart Failure(心不全)、
HはHypertension(高血圧症)、
AはAdvanced Age>75(75歳以上の高齢者)、
DはDiabetes Mellitus(糖尿病)、
SはHistory of Stroke(脳梗塞、一過性脳虚血発作の既往)
・・・とされています。

C,H,A,Dは該当すれば1点、
Sは該当すれば2点でスコアリングします。
2点以上ならば脳梗塞の予防となる治療が必要と考えられています(逆を言えば、若年者でリスクがない孤発性の心房細動ならば抗凝固療法は不要です)。

追記2.≪原因≫

心房筋の機能的、組織学的な変化により興奮伝導のばらつきが生じ、これが伝播方向の異なる複数の興奮波を形成します。それぞれの興奮波はリエントリーと呼ばれる旋回を示しながら興奮間隙を縫うように心房を連続的に興奮させ、心房細動を発生させると考えられています(スパイラルリエントリー※)。

基礎疾患のない患者の90%以上は肺静脈の期外収縮がトリガー(引き金という意味)となっており、カテーテルアブレーション※※によって治療が可能となっています。
逆に心房細動を起こす基礎疾患には心房負荷を起こす疾患(僧帽弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症、心房中隔欠損症)、甲状腺機能亢進症、虚血性心疾患、心筋症、WPW症候群等があります。

※スパイラルリエントリーとは?
細動や頻拍の発生・維持には機能的な興奮旋回(リエントリー)が重要な役割を果たしています。
心臓における旋回興奮波は渦巻き状(スパイラル)を示し、このような機能的リエントリーは通常、スパイラルリエントリーと呼ばれています。

※※カテーテルアブレーションとは?
カテーテルという細い電線を静脈経由で心臓内まで進め、カテーテル先端からの電流により心臓の一部を焼灼することで筋肉の興奮を抑え不整脈を治す治療の事です。
カテーテルアブレーションは、主に頻脈(脈拍数が多くなる)の治療で行います。主な治療対象は、以下の不整脈になります。

・発作性上室性頻拍
・心房細動
・心房粗動
・心房頻拍
・心室期外収縮(頻発)
・心室頻拍

【心原性脳塞栓症予防目的で抗凝固療法が】

さて、上記の心房細動(AF)の治療において、心原性脳塞栓症(心臓で作られた血栓が脳へ塞栓として運ばれ、脳梗塞を引き起こすこと)の予防目的でワルファリンや直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)を用いた抗凝固療法が行われています。

【注目の4種類の抗凝固療法薬】

●ダビガトラン(商品名:プラザキサ)
●リバーロキサバン(商品名:イグザレルト)
●アピキサバン(商品名:エリキュース)
●エドキサバン(商品名:リクシアナ)

【直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)のメリット・デメリット】

※メリット

食事制限が不要
ビタミンKの代謝とは直接関係しないため、ワルファリンに比べて食物の影響が無い。

固定用量で安定した効果
一度用量を決めたらほぼそのままで投薬を継続可能

薬効発現が速い
ワルファリンに比べて、すぐに効き始める

※デメリット

薬価が高額、腎障害患者には禁忌

【重要!】【心房細動(AF)に合併した認知症に抗凝固薬が及ぼす影響】

しかし、ここで抗凝固薬の使用について海外より新たなる情報が入ってきております。

心房細動(AF)に合併した高齢者の認知症に抗凝固薬が及ぼす影響については十分に検討されていないのが現状です。心房細動(AF)の合併症として、心房で発生した血栓が脳の血管で詰まる心原性脳塞栓症がよく知られており、近年では、心房細動(AF)は認知症のリスクも高めることが明らかになりつつあります。
海外では既に数多くのエビデンス(下図参照)が報告されていると伺いました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30148041

 

【直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)について】

抗凝固療法の主役中の主役であったワルファリンは、約50年間循環器医療界に君臨してきた薬剤です。しかし、出血傾向、微調整必須などデメリットも有している経緯がありました。近年になり新規経口凝固薬(NOAC)が次々と開発され、現在使われている4種類の薬剤につき、「心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)」にも推奨度が記載されています。
極めてメリットの大きい4つの薬剤で、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)として今後も臨床現場で広く用いられていくものと期待は大きいのですが、腎障害の患者様には禁忌ということと、前述しましたように、さらに認知症へのリスクも考慮せねばなりません。(特に高齢者への投与)

【漢方療法も一つの選択肢】

このようなことから、特に高齢者において抗凝固薬の投与は慎重投薬となります。薬物療法においてこれら新薬が腎障害や薬物アレルギー等、体質的に合わない場合には、例えば「漢方療法」も選択肢の一つとなります。また病院で診断して頂いたら「軽度なのでまだ治療しなくてもよい。」又は「さらに悪くなるようなら薬を処方することが必要になる」と言われた方など。心房細動で脳梗塞を心配されている患者様からの漢方相談をよくお受けいたします。

【血液をサラサラにする薬は漢方薬にもある】

西洋薬において、抗凝固薬がいわゆる「血液をサラサラにする病院のお薬」として一般的に投薬されています。
ワルファリンや直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が代表される抗凝固薬であり、他に多くの抗血小板剤(血小板凝集抑制剤)も抗凝固薬に包括されると思います。
働きとしては「血小板の働きや血液が固まる過程を阻害して血を固まりにくくする」というようになっております。

西洋薬はあくまでも血液の成分を固まりにくくするものですが、漢方薬は血液を浄化し、血液の質を高めることにより、血流を改善したり、血栓や梗塞を予防することができます。
その代表的な漢方薬としては、生薬の丹参(たんじん)を含有する製剤が挙げられます。(丹参含有製剤)

代表される漢方薬では「冠心Ⅱ号方(注射剤)」を由来として日本人向けに開発された「生薬製剤二号方(ウチダ)」、後発には「環元清血飲(かんげんせいけついん)(小太郎)」などが該当します。

これら丹参含有製剤の大半が活血化瘀薬(血流改善及び駆瘀血薬)から構成されており、瘀血による諸症状(疼痛、腫塊、動悸など)に応用されているというのが大きな特徴です。処方構成は6味であり、つまり丹参(たんじん)、芍薬(しゃくやく)、川弓(せんきゅう)、紅花(こうか)、木香(もっこう)、香附子(こうぶし)の6品。
機序として丹参は本方の主薬で、芍薬、川芎、紅花の活血(血流改善)作用の生薬とともに血の巡りをよくして、お血を取り除きます。さらに、「気巡れば血も巡る」といわれるように、気の巡りをよくする木香・香附子で活血の働きを助けている処方構成となっています。

特に環元清血飲(かんげんせいけついん)が小太郎漢方から発売されてからは、ユーザー様からの丹参含有製剤への需要に大きな変革があったと思います。単なる選択肢が増えたということだけではなく、医療用のエキス細粒シリーズも有する小太郎漢方製薬への信頼とでも申しましょうか。製剤の質に「こだわり」を有する小太郎のポリシーに魅力を感じるユーザー様の増加が新たに加わったとも言えます。

【環元清血飲「コタロー」のご紹介】

効能・効果
中年以降または高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸

商品ご紹介サイト

環元清血飲、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
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環元清血飲エキス細粒G「コタロー」90包(30日分)
税込12,100円

環元清血飲エキス細粒G「コタロー」500gボトル(83日分)
税込33,000円

環元清血飲エキス錠N「コタロー」504錠(21日分)
税込8,800円

※環元清血飲「コタロー」の詳細説明ページは以下のページをご参考ください。

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製品の特徴
中高年の方や高血圧の傾向のある方は、頭痛や頭重、肩こり、めまい、動悸(どうき)に悩んでおられることがよくあります。これらの症状は、体の血液のめぐりが悪くてうまく流れないために起きる症状(お血(けつ))と考えられています。環元清血飲エキス細粒G「コタロー」は、体の血液の循環をよくすることを目的に、中国で開発された薬をベースとした処方で、お血による頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸などの症状の改善に用います。

 

なお、当ページでご紹介している漢方製剤、漢方処方はあくまでも一例であり、処方の決定は患者様独自の「証」により決定されるものです。「証」の見極めは漢方に精通している専門医師又は漢方薬局・薬店の薬剤師、又は登録販売者等によるものであることをここに敢えて付記するものです。