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糖尿病の漢方療法(第2回目)薬剤師解説

4.5
   

糖尿病の漢方療法(第2回目)


いつも有難うございます。

糖尿病の漢方療法(第1回目)でも記述しましたが、臨床的に有意な血糖降下作用を漢方薬のみに期待することはできません。

しかし、糖尿病の合併症による自覚症状の改善には、証(しょう)によって治療法を選択する漢方医学が適している場合もあります。

※「証(しょう)」とは?
患者の身体症状(全身)・愁訴を含めた状態を証(しょう)と呼びます。

今回は糖尿病の基礎の続き、さらに当店で実施している糖尿病の漢方療法についての説明を進めます。

【糖尿病に関し、漢方医学での捉え方】

漢方医学では、糖尿病を「消渇(しょうかつ、しょうかち)」といいます。消渇は一般的に多飲・多食・多尿の三多の症状を特徴とする病状のことを言います。「消」とは痩せるという意味で、糖尿病の方がたくさん食べるのに痩せてくるという特徴を表現したものです。症状が現れる身体の部位に合わせて、上消、中消、下消と表現します。

また「渇」とは口渇の意味です。口が渇いて水分をたくさん欲しがる特徴を表現しています。口渇(こうかつ)改善を目標として用いる漢方として著名なのは「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」があります。

糖尿病の初期で体力がまだ低下していない時に単発的に用いられます。

●白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

47.白虎加人參湯、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
漢方全国通販のことなら薬のプロたん。漢方薬、漢方食品、薬草のデパート「薬のプロたん」は東京都青梅市にある漢方・薬草の激安専門店です。

【なんと言っても八味地黄丸(はちみじおうがん)】

糖尿病の本格的な漢方処方としては八味地黄丸があまりにも著名です。「腎気丸」とも呼ばれます。

八味地黄丸の証を簡単に述べますと・・・腎虚証の中年・中高年で、腰や下肢の脱力感、冷え・しびれがあって
夜間頻尿を訴える男女に使用します。また、八味地黄丸は血圧安定化作用を示したり、自律神経障害、末梢血行障害にも有効です。

●八味地黄丸

原末・八味地黄丸、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
原末・八味地黄丸

(八味地黄丸との併用療法)

肥満、高コレステロール(脂質異常症)や高血圧も顕著であれば、「八味地黄丸」と併せて「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」または「大柴胡湯(だいさいことう)」などと併用します。

・八味地黄丸+防風通聖散
・八味地黄丸+大柴胡湯

●防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

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●大柴胡湯(だいさいことう)

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虚証の場合の肥満対応(水太り)としては、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」を用いることが多いと思います。

・八味地黄丸+防已黄耆湯

●防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

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【八味地黄丸と当店で人気を二分している漢方が有る】

もう一つ、一般漢方処方には属さない漢方薬も、糖尿病の漢方の選択肢の一つとして、「ダイアべトン」という商品も当店で取り扱っています。メーカーは和歌山県は漢方の大手、「剤盛堂」の商品です。

※非常に人気ある製剤で、当店の顧客様(会員様)からも絶大の人気があります。

●ダイアべトン

生薬製剤 ダイアベトン®(剤盛堂) 糖尿病漢方として推奨。その内容説明。
血糖降下作用のある人参・地黄を中心に糖尿病の自覚症状(口渇・多尿)等を緩解する生薬で構成された漢方製剤で、漢方薬では定評のある和歌山県の剤盛堂が開発いたしました。 よく心配される低血糖の副作用はありませんので、安心してお使いください。 成分は全て穏やかな生薬で構成されております。従って急速な血糖降下作用はありません。

※この製剤の詳細説明は、糖尿病の漢方療法(第4回目)でご紹介します。

 

糖尿病の基礎2

【インスリン分泌低下とインスリン抵抗性について】

糖尿病になるとインスリンが十分に働かず、血糖をうまく細胞に取り込めなくなるため、血液中に糖があふれてしまいます。これには、2つの原因があります

●インスリン分泌低下:

膵臓の機能の低下により、十分なインスリンを作れなくなってしまう状態を言います。

●インスリン抵抗性:

インスリンは十分な量が作られているけれども、効果を発揮できない状態。運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になると、インスリンが働きにくくなります。

 

【糖尿病の自覚症状】

症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方が多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません。

高血糖における症状は、

●口渇、飲水
●頻尿、尿量増加
●体重減少
●易疲労

【糖尿病の種類】

糖尿病は、その成りたちによっていくつかの種類に分類されます。大別すると大きく分けると「1型糖尿病」、「2型糖尿病」、「その他の特定の機序、疾患によるもの」、そして「妊娠糖尿病」があります。

1型糖尿病

1型糖尿病では、膵臓からインスリンがほとんど出なくなる(インスリン分泌低下)ことにより血糖値が高くなります。生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必須となります。この状態を、インスリン依存状態といいます

2型糖尿病

2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)することによって血糖値が高くなります。
2型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。
血糖値を望ましい範囲にコントロールするためには、食事や運動習慣の見直しがとても重要です。飲み薬や注射なども必要に応じて利用します。

 

その他の特定の機序、疾患によるもの

糖尿病以外の病気や、治療薬の影響で血糖値が上昇し、糖尿病を発症することがあります。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めてわかった、まだ糖尿病には至っていない血糖の上昇をいいます。糖は赤ちゃんの栄養となるので、多すぎても少なすぎても成長に影響を及ぼすことがあります。そのため、お腹の赤ちゃんに十分な栄養を与えながら、細やかな血糖管理をすることが大切です。

(次に続きます)

糖尿病の漢方療法(第3回目)薬剤師解説
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