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糖尿病の漢方療法(第1回目)薬剤師解説

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糖尿病の漢方療法(第1回目)薬剤師解説

いつも有難うございます。

【糖尿病に効く漢方はあるのか?】

当店は開店以来30年間、地域の漢方相談薬局として運営してきました。従って、糖尿病の患者様は多く出入り
されております。

皆様に必ずお話することは糖尿病を完治させる漢方は皆無!
しかし、糖尿病の周辺症状を改善することにより、患者様のQOL(日々の生活の質)を向上させる漢方は存在します。。とだけ、お話いたしております。

糖尿病の全身に及ぼす範囲があまりにも広く、漢方療法が非常に適している疾病なのですが、常に急性合併症を
発症する危険性も多々あり、日常生活において漢方だけでは決して対応はできない疾病です。

最も良く出る漢方処方は以下の通りです。

●八味地黄丸【7】又は牛車腎気丸【107】 (いずれも補腎剤です)

●防風通聖散【62】又は防己黄耆湯【20】 (いずれも内臓肥満対策の漢方です)

当店で、一番多い組み合わせは、八味地黄丸+防風通聖散 です。

■八味地黄丸

原末・八味地黄丸、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
原末・八味地黄丸

■防風通聖散

52.防風通聖散、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
漢方全国通販のことなら薬のプロたん。漢方薬、漢方食品、薬草のデパート「薬のプロたん」は東京都青梅市にある漢方・薬草の激安専門店です。

※他に当店ならではの生薬製剤がいくつかありますが、話が長くなりますので、ご紹介はまたの次回にいたします。

いきなり、漢方の話になりましたが、糖尿病治療の順位としては、私はまずは筆頭が糖尿病の専門医と位置付けます。

1.糖尿病の専門医による治療が最優先
2.スピーディーな臨床検査(糖尿病に関わる精査)と、的確な栄養管理指導(管理栄養士)
※専門医の常駐している医療機関でしたら可能です。

3.本人の食生活、私生活の改善。日々の食事への意識改革と適切な運動

●そして4番目にはじめて漢方薬とお考え下さい。

糖尿病は放置したままで自然治癒はしない病気です。必ず進行しますので、何度もご自身の食生活の見直しから始めることが一番大切です。漢方療法は体質改善を目標としますので、一般的には長期の投薬となります。

漢方薬の服用は根気を必要とします。
繰り返しますが・・
糖尿病における漢方療法は、あくまでもQOLへのサポートとお考え下さい。

【近隣に糖尿病の専門医がかかりつけで存在しているか?】

私は救急病院勤務出身者ですので、糖尿病がいかに難治であるか、合併症や急性症状(低血糖)がいかに怖いかを経験しています。

その体験談を踏まえて糖尿病の患者様には必ずご自宅に近隣の病院又はクリニックの糖尿病専門医を推挙するようにしています。

この分野の臨床検査、栄養管理については迅速な検査と管理指導が要(かなめ)となります。しっかりと私生活や職場における栄養指導をして頂けるスタッフが常駐している医療機関(病院・医院)が必須となります。

これら条件をきっちり満たしているクリニックであれば、ホームドクター的に、きめ細かくご相談されれば最適であり、漢方薬は保険適応の医療用漢方製剤も処方して頂けるかも知れません。

もし処方しない先生(医師)でしたら、ぜひ当店にご相談くださいと、お話しています。(但し、一般用医薬品ですので健康保険は使用できません。実費となります。)

糖尿病の基礎

【糖尿病とは?ざっくりと・・】

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。

インスリンとは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

 

 

【合併症が厄介、放置は怖い】

血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。

また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。

【インスリンが最大のポイント!】

インスリンは血液の中の糖をエネルギーに変えて血糖値を下げる唯一のホルモンです。
インスリンがなければ血糖値を下げることができません。

つまり糖尿病の原因は・・

●インスリンが足りない。
※ストレス、加齢、遺伝の影響が大です。(過食・遺伝)

●インスリンが効かない。
※内臓脂肪が多いとインスリンが働かなくなります。(肥満・高血圧)

 

【糖尿病の基準値】以下3つは必ずご記憶ください。

●空腹時血糖値

※10時間以上絶食した状態で計測。
食事前、血糖値がもっとも低くなっている状態の値を判定。

・正常値 80mg/dl~99mg/dl
・糖尿病予備軍 100mg/dl~125mg/dl
・糖尿病の可能性が高い 126mg/dl~

●随時血糖値

※ブドウ糖75g(トレーラン)を水に溶かしたものを飲み、30分後、
1時間後、2時間後に計測。

・正常値 80mg/dl~139mg/dl
・糖尿病予備軍 140mg/dl~199mg/dl
・糖尿病の可能性が高い 200mg/dl~

●HbA1c(エーワンシー)※極めて重要

※10時間以上絶食した状態で計測。
食事や運動などの影響を受けない過去1~2ヵ月の血糖の平均値。

・正常値 5.9%以下
・糖尿病予備軍 6.0%~6.4%
・糖尿病の可能性が高い 6.5%~

【糖尿病の自覚症状つまり体から発するサイン】

随時血糖値が160mg/dlを超えてさらにHbA1cが上昇すると、以下のような随伴症が発生しやすくなります。

●足や手に痛みやしびれ
※末梢の血行障害が顕著となり、冷え、痺れが出現します。

●皮膚乾燥・かゆみ
※乾燥性皮膚疾患、掻痒症、下半身の蕁麻疹など。

●頻尿・多尿、多汗、のどが渇く(口渇)
※生体の防衛反応として血液中の糖を体の外に出そうとするため、腎臓が大量に尿を作ります。体臭もかすかに甘い臭いに変化します。口渇は異常と思えるくらい進行します。

【重要!】【糖尿病の3大合併症が怖い!】

血糖値の1~2ヵ月の平均であるHbA1c(JDS)の値が6.5%超が長期継続すると、次に起きやすくなるのが3大合併症です。

1.糖尿病腎症

※血糖値が高い状態が概ね20年ほど続くと、腎不全となり人工透析が必要になります。
※透析を受けているのは現在約32万人超(週3回、各4時間)。

2.糖尿病網膜症

※失明原因の第1位。年間3,000人の糖尿病患者が視力を失っています。

3.糖尿病神経障害

※神経細胞に血液が届かなくなり、全身の神経に障害が起こる。特に下半身。
発汗異常や立ちくらみも生じる。

(次回に続きます。)

糖尿病の漢方療法(第2回目)薬剤師解説
糖尿病の漢方療法(第2回目) いつも有難うございます。 糖尿病の漢方療法(第1回目)でも記述しましたが、臨床的に有意な血糖降下作用を漢方薬のみに期待することはできません。 しかし、糖尿病の合併症による自覚症状の改善には...