●薬事関連表記(一般用医薬品の特定販売に関する表記)はこちら

痛風(高尿酸血症)の漢方療法 薬剤師解説

4.5
   

痛風(高尿酸血症)の漢方療法 薬剤師解説

●「漢方療法シリーズ・プラス」とは、「漢方療法(主に経験方)」と「疾患や病態をわかりやすく説明」プラスしたシリーズです。●執筆者:薬剤師 遠藤

いつも有難うございます。
本日のテーマは、痛風(高尿酸血症)の漢方療法です。

痛風(高尿酸血症)とは、高尿酸が持続すると尿酸が体内で析出して結晶ができることにより、関節炎などを来たす疾患をいいます。

男女ともにこの値が7.0mg/dLまでは基準値内です。 これを超えると異常で、高尿酸血症と呼ばれます。 よく検査結果の報告用紙には正常値とか基準値などが書かれていて、血清尿酸値の場合、男性で3.8~7.5mg/dL、女性で2.4~5.8mg/dLと記載されていることもありますが、これは参考程度に留めておいて結構です。

痛風関節炎の薬物治療(病院)

痛風関節炎には原則的に非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)を用い、関節炎が消失したら投与を中止します。
痛風発作の極期には比較的多量にNSAIDを投与するNSAIDsパルス療法が推奨されます。
例えば、ナイキサン1回300mgを1日に限り3時間毎に3回まで投与し、残存する疼痛に対して翌日から400~600mg/日を投与します。

腎機能障害や胃潰瘍などの消化管障害がありNSAIDsが使用できない場合、あるいは効果が乏しい場合にはステロイド剤(プレドニン、デカドロンなど)を用います。
コルヒチンは、痛風発作の予兆期に1錠を服用し発作を頓挫させるために用います。

尿酸降下薬(病院)

尿酸降下薬には尿酸排泄促進薬と生成抑制薬があります。

●尿酸排泄低下型高尿酸血症には尿酸排泄促進薬を使用
ベンズブロマロン(ユリノーム)、プロベネシド(ベネシッド)

●尿酸産生過剰型高尿酸血症には尿酸生成抑制薬を使用
アロプリノール(ザイロリック)
2011年よりフェブキソスタット(フェブリク)が使用可能となった。

★尿路結石、腎障害合併時には尿酸生成抑制薬が第1選択となります。

何が何でもプリン体の制限は誤り

あれもダメ、これもダメ・・と言っていたら食べる物が無くなってしまいます。極端すぎる食事制限は、逆に栄養バランスが崩れ、本末転倒となります。最近ではプリン体の制限よりも肥満にならないようカロリー制限をすることの方が推奨されています。基本的なことですが、1日3食規則正しく食べる、野菜を多く食べる、腹八分目にするなどの心がけが必要になります。

≪痛風と飲酒について≫

プリン体はビールに最も多いから、焼酎や日本酒に切り替えればいい?
低プリンビール、プリン体ゼロビールならばいい?
ワインならば、ポリフェノールが多いからむしろ体にいい?
・・・といろいろとご意見は過去から無数に拝聴いたしました。

確かに一理ある話なのですが、いずれにしても、アルコールが代謝されるときに尿酸値が上がることは事実です。
とりあえず、『あの、激痛だけはご免ですね。。』これを契機に、『飲酒の中止』をぜひ実施して頂きたい。そのように私は患者様にお話をいたします。言われるまでもなく、『あの痛みは、体験者じゃないとわからないです。飲酒する気が失せてしまいます。』と、患者様。

≪食品からの影響≫

さらに付記するならば、本来はアルコール類よりも食品に含有するプリン体の方が圧倒的に多いのです。
晩酌の時などに口にする、いわゆる肴(さかな)に問題がある場合があります。
従って、細かいことをあまり考えず、晩酌を今日から中止して、日々の肉食、海産物を減じ、野菜を増やし、
バランスのとれた献立を心がけてください。

≪遺伝からの影響≫

近年になり、遺伝子解析の進歩により尿酸レベルの相違の約1/4が遺伝要因であることが明きらかになった。
つまり、高尿酸血症が食生活よりも遺伝子の変異がはるかに大きな影響力を持つことが示唆されました。

痛風を来す作用が極めて強く、1つの遺伝子が痛風の原因となる場合(単一遺伝子病)と、
1つの遺伝子の作用が弱く、複数の遺伝子と環境要因が加わって痛風を来す場合(多因子病)があります。

このニュースを耳にした時、正直私もびっくりしました。これは画期的なことで、今まで食事制限をしていた方や、思い切って断酒したり、低プリンビールに変更されてきた方々は、今までの苦労は一体何だったんだろう・・と思われるかも知れませんね。(苦笑)

しかし、過剰なプリン体摂取や肥満が痛風に対して悪影響をきたすことは少なからずも事実ですから、まずは40過ぎてからの健康維持を初心貫徹。少しでも前向きに考えていくというプラス志向は意義あることと思います。

【痛風の激増。。その根拠は直近のレセプトデーターによる】

全国の医療機関からの直近レセプトデーターによるメタデーターを元にした統計なので、かなり信ぴょう性があります。国民生活基礎調査によると、この30年間で男性の痛風患者はめざましく急増。30年間で全体では4倍、男性では5倍の急増!

特に男性では21.1万人から104.8万人に約5倍の急増とか。驚!

高尿酸血症の漢方相談は当店(東京都青梅市)では割と少ない。もっとおいで頂いてもよいかな・・・と思いますが、地域差もあるかと思います。青梅市は山に囲まれて、自然が豊か。白菜、ネギをはじめ野菜が豊富。。

【現代の痛風へのアプローチはすでに20代から始まる?】

高齢化と肥満の増加が痛風の増加を後押ししている・・と、その筋では分析しているようですが・・それだけではなく、私が担当している痛風患者さん。ほぼ全員30代~50代の男性です。つまりミドルエイジというか、現役組そのもの。

 

某エピソード

単身で上京され日々の激務に追われているフレッシュマン。
社員寮で食事つきでしたら栄養管理もまあまあかも知れません。

しかし、ある程度会社に慣れてきて余裕ができると、栄養バランス、し好物、アルコール飲料など「おれ流」のコンビニ食、ラーメン屋さん。・・・と固定してきます。

たしかに、最近のコンビニの惣菜は美味です。そして、かなり濃いです。旨味もがっちり。

東洋医学的に言うならば、過剰な塩分やアルコールは「腎」を直撃します。

30代にまでに食事内容の軌道修正が必要と説くのですが、経済的にも、時間的にも特に若い方々は、とても活動的ですので、私の意見もなかなか伝わりません。

40代に至る頃には、「腎陰虚」の証となり、寒がり、むくみ、夜中のトイレ・・・など「若年寄」の傾向が。

社内検診では尿酸値が高値であることを告げられる。
あなたは30代後半から「痛風の疑い」・・・と。

つまり、痛風の基礎は既に20代の独身時代からスタートしている・・と申しても過言ではないでしょう。(但し現場における私見)

【当店の漢方療法 まずは補腎剤】

当店のやり方というと、おこがましいのですが、この30年間の接客と、実際に投薬の効果測定を勘案してでた答えは、「補腎剤」に尽きます。

漢方処方の頻度を以下、列記します。あくまでもご参考ということで、個別のご相談、証の見極めが必要なことは言うまでもありません。それを前提としてご記憶ください。

【六味丸(ろくみがん)と大防風湯(だいぼうふうとう)】

●六味丸(ろくみがん)を主薬つまり基本処方として固定する。

六味丸(ろくみがん)は、補腎、血液浄化、腎陰虚などの基本中の基本処方であり、長期投薬を必ずお願いしています。最初から最低でも体質改善として6ヶ月継続、さらに様子を見て1年に延長。こういうパターンです。

『最近は血液検査が楽しみになりました。日々の食事も意識しています。』。。と言われます。お若い人が積極的になると、改善度が加速しますね。驚くべき治癒力です。
六味丸は特にホルモン系も良い影響を与えますので。ご婦人からの支持も高く、最近は本格的な小粒丸剤「ウチダの六味丸の分包タイプ」が人気です。

(新)ウチダの六味丸 20丸×252包激安!

★(新)ウチダの六味丸 20丸×252包激安! (84日分)送料無料(但し、沖縄県・離島除く)

ウチダの六味丸(ろくみがん)500g
ウチダの六味丸(ろくみがん)疲れやすくて尿量減少または多尿で、時に口渇があるものの次の諸症:排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみウチダの六味丸医薬品区分 一般用医薬品薬効分類 六味丸(六味地黄丸)承認販売名製品名 ウチダの六味丸製品名(読み) ウ

 

●大防風湯(だいぼうふうとう)
高尿酸対策としてあくまでも臨時的に使用する。3ヶ月投薬で数値を見る。

既に痛みを発しているなどの時には、実に効果的であり、特効漢方と申しても遜色なし。
また、当店では脳血管障害後遺症、由来の「片麻痺」「痛みと痺れ」「疼き」等にも多く使用しています。

関節痛、麻痺、強直、関節リウマチ、慢性関節炎 痛風(つうふう)などにサンワロンD(大防風湯)
三和生薬のサンワロンシリーズ(附子製剤)の中にあって、関節リウマチや痛風(つうふう)による痛み、麻痺、強張りなどに奏効するサンワロンD(大防風湯)は人気製剤の一つです。

★〔新〕大防風湯(サンワロンD)270錠

36.大防風湯、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
漢方全国通販のことなら薬のプロたん。漢方薬、漢方食品、薬草のデパート「薬のプロたん」は東京都青梅市にある漢方・薬草の激安専門店です。

 

当店の傾向ですが、大多数の片麻痺のお客様が試されております。
リピート率は顕著で90%です。一般処方では驚くほど高率ですね。

なお、高尿酸対策としては前述のように事例は常に20人を上下しており、すこしでも改善すると「飲まない」という若年層独特の特徴もあります。従ってこの場合のリピート率は70%というところです。

●なお、六味丸(ろくみがん)と大防風湯(だいぼうふうとう)とは
併用できます。

【薬剤師後記】

今日は、「痛風の話」。
お客様の尿酸値はいかがですか?

高尿酸血症の診断を医師より下され、これを是正するのはかなりの努力を必要とします。
私も、現在では7という形ですが、少し油断すると数値が上昇します。
これは体質からも由来することで、併せてCRP上昇が常でしたら、完治するのは実に困難と言わざるを得ません。

早めの対応が肝心です。

さて・・・・
女性の痛風患者数は男性の約20分の1であり、最近でも全く増加していません。

やはり健康を意識してのヘルシーな食事へ意識の表れなのか?いや、何か特別な理由があるのか?極端に差がついています。甚だ私見ですが、女性の場合はホルモン分泌の関係もあるのではないかと邪推してきました。例えば公益財団法人痛風・尿酸財団では以下のような見解を述べられております。

引用:公益財団法人痛風・尿酸財団
1992年の東京女子医大の調査では男性が98.5%で女性はわずか1.5%でした。これは、痛風の原因である尿酸の血液中の濃度(血清尿酸値)が女性では男性より低いからです。これは女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがあるからで、閉経後に女性ホルモンの分泌が減ると尿酸値は少し上昇します。
腎臓から尿酸を出し入れする蛋白質(トランスポーターと呼ばれます)の発現に女性ホルモンが影響していると報告されています。従って、女性でも女性ホルモンが低下すると、この影響は小さくなります。つまり50歳を越えると男女の尿酸値の差は小さくなります。

 

確かに、開店以来30年間、女性から痛風のご相談は非常に少なかったと感じております。