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動悸についての考察と漢方療法

動悸についての考察と漢方療法

動悸をテーマにした特集ページです。

お店を構えていると、全く初対面の方から突然電話がかかってきて、いきなり『動悸がするけど何だろう?』と、かなりストレス受けていらっしゃる様子の方からご質問されます。主に男性の方から多いですね。

『とにかく一発で効く漢方が欲しい。。』とのこと。慌てているようで、お気持ちは重々お察しいたしますが、一発はともかくとして、そう簡単には治りませんよ。まずは原因の究明、長く動悸が続くようでしたら病院検査。病理的な異常がなければ私生活の改善(睡眠不足、過労、ストレス)を促すものです。。。それでも治癒できなければ、漢方療法です。

特に中高年の場合、動悸がするからと言っていきなり漢方に飛びつかず、自身の動悸の頻度をよくチェックすることから始まります。

朝、昼、夜、就寝時?仕事中?動悸の発作頻度が高いほど循環器疾患も想定し、心疾患、内分泌疾患(甲状腺)なども考えられます。症状が激しいほど心筋梗塞の疑いもあり、即日病院へ行って頂きたいのです。自己診断は禁物であり、特に今はインフルエンザも流行っていますので、ぜひご自愛ください。無理はいけません。

・・・ということで、動悸(どうき)についてしばし考察してみましょう。

 

【動悸とは?】

動悸(どうき)とは心臓の拍動が自分で感じられる状態をいいます。
つまり、普段の心臓の鼓動より強く感じたり、心臓の動きが速く感じたり、脈の間隔が不規則に感じたりする不快な症状が動悸です。

動悸の定義として、
「必要な心拍数と実際の心拍数の解離がみられる状態で生じる心臓の拍動が、自分で感じられる状態。」としています。

必ずしも心拍数が上昇しているわけではなく、むしろ徐脈の時にも生じることもあります。
一般的に1分間に100回以上の心拍数が計測される場合は頻脈とされ、病的な場合には加療を必要とします。

【候補とされる原因】

●興奮や緊張状態(ストレス等)によるもの

近年になり非常に多い症例です。
過剰な興奮状態のときや、不安や緊張したときには、脈が速くなることがあります。
これは自律神経の働きによって体が興奮して起こる生理的な反応です。

原因が明確なときは基本的に心配はいりませんが、安静時にも関わらず動悸を感じる場合は、病院で検査を一度受けるべきです。
病院検査の結果、特に病変は認められず、その後も度々動悸が起きるようでしたらストレスが原因することが多いと思います。
平素は几帳面で、神経質なご性格の方に多く、職業病的要因も存在します。
漢方療法を推奨いたします。

この場合、桂枝加竜骨牡蠣湯や柴胡加竜骨牡蠣(さいこかりゅうこつぼれいとう)などを用います。併せて状況と状態に応じて牛黄(ごおう)製剤などもご紹介することもあります。
他にも多くの処方が存在しますので、あくまでも当人の証により処方を決定いたします。

ホノミ サイキ錠と強鎮悸散(由来:柴胡加竜骨牡蛎湯)は見逃せないアイテム!
体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
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●カフェインやアルコールの過剰摂取

最近特に高齢者からのご相談が多いのが動悸なのですが、病院検査では病理学的な所見はなく、当方へご相談においでになります。
濃いお茶やコーヒーにはカフェイン含量が多く、一過性ですが動悸を感じることがままあります。

以前はそのようなことは一度も無かった!とご本人らは主張されるのですが・・・以前(10年前?)と今のの体調を比較することに少々無理というものがあるわけで・・・。加齢とともに運動不足もあり、肥満もあり、水毒もあり、体力の衰えもあるのです。
どちらかというと高血圧傾向のある方に多いと思います。晩酌(アルコール)の過剰摂取は言うまでもなく動悸を助長します。
年齢とともに、これらはなるべく控えるようにしましょう。

特に薬物療法は必要としません。つまり漢方療法は無しです。
薬物と言えば、ニコチン(タバコ)も何らかの影響をきたし、過去には禁煙を強く勧めたところ、ピタリ動悸が止んだ中年男性もいらっしゃいます。

まずは、ご自身の環境整備、睡眠量と私生活の改善が一番です。

●動悸の原因となる主な疾患について

動悸の多くの原因は心臓病です。さらに若い女性~中年に多いバセドウ病(甲状腺機能亢進症)でも起きます。
また、うつ傾向、うつ病又は自律神経失調症などの精神神経疾患などでも動悸を感じることがあります。

女性の場合、特に更年期、又は更年期以降に女性ホルモンの分泌量が変化することによって動悸が起きることもよくあります。
若い女性~中年の場合はPMSや乳腺炎でも動悸のご相談をお受けすることがあります。

特に更年期又は更年期以降のご婦人の原因不明の動悸。病院検査では異常無しというケースには漢方が奏功することがあります。
例えば更年期における閉経を過ぎても「血の道症」というものが存在し、60代でも早朝時に動悸を感じる事例があります。
証は虚証タイプでやせ型、冷え性、血行不良の女性に多いと記憶します。

この場合の対応として「苓桂朮甘湯と四物湯」の併用でかなりの成果をあげております。
最近では当処方を合方した著名な漢方処方「連珠飲(れんじゅいん)」が既に発売されておりますので、証を事前に確認後にご紹介するようにしています。

貧血傾向で動悸、めまい、息切れを伴う方に連珠飲(れんじゅいん)が良い。
連珠飲(れんじゅいん)という処方は、江戸時代の名医「本間棗軒」(ほんまそうけん)の経験方であり、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)と四物湯(しもつとう)を合方したものです。

また、女神散(にょしんさん)という処方も中年過ぎのご婦人(のぼせ、めまいなどを伴う)から支持されています。

女神散(にょしんさん)は、のぼせやめまいを伴う更年期障害、神経症などに奏功する漢方薬。
女神散は、我が国、江戸時代の名医、浅田宗伯(あさだそうはく)先生が婦人の血の道症によく効くことから命名した漢方薬です。特に、血の道症、更年期障害などによる不快な症状を和らげる処方として著名です。

なおPMSの場合の動悸にも漢方で対応しています。

一般的には駆お血剤(桂枝茯苓丸など)又は慢性的で痛みもある場合には、駆お血剤+丹参含有製剤など証を確認後に処方するケースも多いです。

ウチダの桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)500g
ウチダの桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症: 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症(注)、肩こり、めまい、 頭重、打ち身(打撲症)、しもや
環元清血飲(かんげんせいけついん)
環元清血飲エキス細粒G「コタロー」は、体の血液の循環をよくすることを目的に、中国で開発された薬をベースとした処方で、お血による頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸などの症状の改善に用います。

これらはご本人の状態をみて、牛黄製剤の併用を推挙することもあります。

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【動悸の陰に潜む疾病について】重要!

※さて、動悸が一過性ではなく、長く継続する場合には病院検査は必須です。面倒がらず、決して放置されないでください。

●不整脈

心拍動が標準値(1分間に60~100回程度)を超えて、拍動が多すぎたり少なすぎたり、または心拍動のリズムが乱れるのが不整脈です。
不整脈が重篤な場合、動悸とともに低血圧や失神、意識消失に至ることもあり、循環器の専門医への受診を必要とします。

●狭心症・心筋梗塞

狭心症は、心臓の筋肉に血液を送り込む血管が動脈硬化によって狭くなり、血流が不足して心臓が一時的に酸素欠乏状態に陥る疾患です。
自覚症状として、胸の中央からのどにかけて圧迫痛や呼吸困難、動悸といった発作が起こります。

心筋梗塞は、血管に血の塊が詰まって血管が完全に閉塞し、血流が途絶えるものであり、当然ですが迅速な救急搬送を必要とします。
また、当初の顕著な自覚症状として不整脈による動悸や激しい息切れが起こることがあります。

●低血糖症

血糖値の異常な低下(通常50mg/dl以下)によって引き起こされる症状です。
動悸をはじめ、手足の震え、冷や汗の他、空腹感やイライラ感が募り、感覚が鈍ってきます。
さらに放置していると、病状は悪化し、異常行動、錯乱、痙攣発作に続いて意識を消失します。
当然ですが迅速な救急搬送を必要とします。

また、糖尿病の経口治療薬やインスリンの投与量(自己管理注射)が多すぎた場合などに多くみられます。

●バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

全身の代謝をコントロールする甲状腺ホルモンの過剰分泌によって、全身のエネルギー代謝が異常に高まる病気です。
20代~40代の女性に多く、のどぼとけ下にある甲状腺の腫れ、眼球突出、動悸が主な症状です。その他、手のふるえ、息切れ、不眠、生理不順や無月経、発汗、体重減少などの症状もみられます。

病院での精密検査、専門医、専門病院での加療を必要とします。

●貧血(女性の事例が非常に多いです)

鉄分の不足などが原因で、酸素と結合して酸素を体のすみずみまで運ぶヘモグロビンが減少し、血液中の濃度が薄くなった状態です。
ヘモグロビンの数値が男性は13.0g/dl以下、女性は12.0g/dl以下になると、貧血とされています。動悸の他に倦怠感、立ちくらみ、めまい、耳鳴り、頭痛、冷えなどの症状が起こります。

病院の鉄剤又は漢方では著名な四物湯(しもつとう)という処方が存在します。その前に・・鉄分豊富な食品を摂取する食事療法が推奨です。

●更年期障害(更年期を過ぎた高齢者の女性にも多くみられます)

閉経の前後、約10年間をさす更年期を迎えると、女性ホルモンのバランスが急激に変化し、心や体にさまざまなトラブルを引き起こします。
動悸や疲れ、だるさ、肩こり、のぼせやほてり、イライラや不安感などの症状の他、めまい、耳鳴りが起こることもあります。

漢方療法が向いています。上記「●動悸の原因となる主な疾患について」の項目をご覧ください。

【動悸への対応方法】

●動悸が起きた時には、まずは安静にする。決して慌てない事。

動悸の発作が起こったら、楽な姿勢でおさまるかどうか、まずは一時的に様子をみることです。このときに深呼吸を繰り返すことや、首の動脈や両目を静かに押すことで動悸がおさまることもあります。

もし、動悸だけでなく重度の胸痛や激しい呼吸困難をともなう場合にはすぐに救急搬送を要請しましょう。

●最近、頻繁に動悸が起こる。身におぼえなく気になる場合には・・・。

まずは循環器専門医に診てみらいましょう。
安静にしているのに動悸が生じる場合は要注意です。
内分泌ホルモンや心臓に異常がある可能性があります。

また、心臓病の既往歴ある場合。動悸があるときは、面倒がらず主治医や内科、循環器科を受診し検査を受けましょう。

動悸が起こったときには、できる限り、脈拍数や脈の間隔、強さなどを自身がチェックしておき、受診時に医師に伝えるようにしましょう。
くどいようですが、受診時に、動悸がする・・だけではなく、朝、昼、夜、活動時、安静時、1日の動悸の回数などあらかじめ手帳にメモしておくとさらに良いかと思います。

医者に行く程でもない動悸。あなたも有りますか?
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