難治な回転性めまいと沢瀉湯(たくしゃとう)への選択肢

   

難治な回転性めまいと沢瀉湯(たくしゃとう)への選択肢

本日のテーマは、難治な「回転性めまい」です。

(当記述は2017年4月13日に「プロたんメルマ(会員向け)」として正会員様にお流しした記事をweb版としてアレンジしたものです。)

一般的には「めまい」そのものは頭部の水分代謝がうまく働かないために起きると考えられています。

従って、脳浮腫や全身的な「むくみ」から併発する「めまい」には五苓散(ごれいさん)が汎用ですが、果たしてそれだけでしょうか?

例えば、みぞおちあたりが痞え、常に頭に帽子をかぶっている感じ。
さらに目を閉じても天井や周囲が「ぐるぐる」回っているような激しいめまいに襲われたとします。

「激しい回転性のめまい」の要因は複数の診療科目の領域に及びます。

主に脳疾患の場合には、回転性というよりも中枢性のめまいとなりますが、その辺の見極めは素人がとうてい判断できるものではありません。

脳外(頭部外傷、脳出血)をはじめ、神経内科(頭痛や意識障害、手足のしびれを伴うなど)、耳鼻科(耳鳴りや難聴を伴う場合は、メニエール病や突発性難聴、外リンパ瘻など)

従って、原因不明の時には早めに病院へ行くのがセオリーとなります。

しかし医師の診断のもと、特に悲観的な病理学的な所見は無い場合も多々あります。
(恥ずかしい話ですが、過去私は主治医から君のめまいの原因は栄養失調と言われ愕然となったことがあります。マジ苦笑)

または、胃腸障害や風邪ひきの場合にも回転性のめまいが起きるケースもあります。
さらに、食事の食べ合わせや一過性のアレルギー症状。現在使用中のお薬、つまり食品や薬剤性から起因するケースもごく稀にあるようです。

医師から薬を処方して頂き、帰宅後にベッドに倒れ込むように横になると、また「ぐるぐる」が始まる・・・。

このようなご経験は、多かれ少なかれ誰でも人生一度はご経験があるでしょう。

加齢に応じ、これが頻繁に起きるようでしたら、ぜひ漢方療法も視野に入れてください。

現在、汎用処方中の処方と言われる苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)がメインとなりますが、但し水毒傾向が強く、それなりに回転性のめまいも激しい患者さんもいらっしゃいます。極めて難治な「めまい」で、なかなか苓桂朮甘湯では対応できないケースもあるようです。

苓桂朮甘湯は、「傷寒論(しょうかんろん)」という古い書物に記載されている漢方薬です。茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、白朮(びゃくじゅつ)、甘草(かんぞう)という4種類の薬草からなります。

【古典書に記載されている厄介な冒眩(ぼうげん)】

古典書で著名な『金匱要略(きんきようりゃく)』は、元来は後漢の張仲景が書いた『傷寒雑病論』の一部とされています。

この『金匱要略』の一部に、

心下に支飲(しいん)ありて、其の人冒眩(ぼうげん)に苦しむは、沢瀉湯之を主る」と、記載されております。

●冒眩(ぼうげん)とは、目がくらんだような著しいめまいで、ぼ~っとなることをさします。

●概ね漢方処方に用いられる生薬構成が少なく単純なものほど、急性病変に用いられます。
芍薬甘草湯(痙攣や痛みなど)がまさにその一例です。

●対するに生薬を数種類組み合わせた処方は、どちらかと言うと長期服用を必要とする慢性疾患に用いられます。
その代表として当帰芍薬散(婦人病など)が挙げられます。

※上記古典書の一節には、酷いめまいに苦しんでいる時は、「沢瀉湯(たくしゃとう)」と、古代人が考察したことを物語っています。

※実はこの沢瀉湯は五苓散や当帰芍薬散の原方といわれています。

※沢瀉湯の構成生薬、つまり薬味は僅かに2種類のみです。

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【シンプル・イズ・ビューティー】

驚くなかれ、沢瀉湯(たくしゃとう)に用いられている生薬は、沢瀉(たくしゃ)と白朮(びゃくじゅつ)のみ。

たったこれだけで、頑固な「めまい」がごく短期間でピタリと止まった症例が当店では非常に多く存在します。

※但し、この場合の漢方療法は前述のように当初は医療機関への受診が必須であり、その結果めまいの背景に潜む重篤な病変が無い場合とします。

ただ漢方がずばり効いたからと言って、2、3日ですぐ止めてしまわずに、しばらく続けるように歯止め策として、様子を見ながら継続するようにお話しします。

【なぜ効くのか?】

沢瀉(たくしゃ)は寒性の利水剤。白朮(びゃくじゅつ)は温性の利水剤です。

寒性・温性の相反する働きの2味から成りたち、拮抗しているため、バランスが良い。

従って、陰陽のどちらかへ偏ることもないわけです。

患者様の「みぞおちあたりの痞え感」というものが「くせもの」であり、ほぼ9割近くが「胃内停水(いないていすい)」の状態です。

このような状態の場合は、脾胃の水毒が悪さをしているため、なかなか薬が効きにくく、さらに回転性のめまいは何度も繰り返されていきます。

まずは、水毒を排除することが先決であり、そのための沢瀉湯が存在します。

当方剤を用いることにより動揺感を鎮静化し、早めに回転性のめまいを緩和します。

【沢瀉湯(たくしゃとう)の漢方製剤】

●小太郎漢方から、発売されています。(私の知る限りでは・・)

■沢瀉湯エキス細粒G「コタロー」90包(30日分)
税込5,832 円

皆さん価格を聞いて、驚かれるのですが、安価であると。。
使用生薬の種類が僅か2つですので、1ヶ月分で税込5,832 円。

※価格はともかくとして、頑固なめまいでお悩みのお客様、ご家族の方々、症例ありましたら、当漢方の存在をそっと教えてあげて下さい。

※製剤のご紹介と詳細説明はこちら

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沢瀉湯エキス細粒G「コタロー」の概要

沢瀉湯エキス細粒G「コタロー」の概要

項目 内容
医薬品区分 一般用医薬品
薬効分類 その他の漢方製剤
承認販売名
製品名 沢瀉湯エキス細粒G「コタロー」
製品名(読み) タクシャトウエキスサイリュウGコタロー

製品の特徴

日常生活において,周囲がぐるぐる回って見えたり,ふわふわと足が地についていないような感じがするなどの症状がめまいの特徴です。

めまいは,いろいろな病気に伴って発生しますが,漢方では頭部の水分代謝がうまく働かないために起きると考えられています。

沢瀉湯エキス細粒G「コタロー」は,みぞおちあたりがつかえ,頭にものをかぶったような頭重感から,
立つことや歩くことが難しくなったり,横になって目をとじていても,グルグル回っているような激しいめまいに用いられるお薬です。

使用上の注意

■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
生後3ヵ月未満の乳児。
■相談すること
1.次の人は服用前に医師,薬剤師または登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
2.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師または登録販売者に相談してください

効能・効果 めまい,頭重
効能関連注意 体力に関わらず,使用できる。
用法・用量 食前または食間に服用してください。
食間とは……食後2~3時間を指します。

[年齢:1回量:1日服用回数]
大人(15歳以上):1包または1.5g:3回
15歳未満7歳以上:2/3包または1.0g:3回
7歳未満4歳以上:1/2包または0.75g:3回
4歳未満2歳以上:1/3包または0.5g:3回
2歳未満:1/4包または0.37g:3回

(大入り剤に添付のサジは,大が1.0g,小が0.1gの計量用となっております)

用法関連注意

(1)小児に服用させる場合には,保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(2)1歳未満の乳児には,医師の診療を受けさせることを優先し,止むを得ない場合にのみ服用させてください。
成分分量 3包(4.5g)中   成分 分量 内訳
水製エキス 2g (タクシャ4.8g,ビャクジュツ2.4g)

添加物 含水二酸化ケイ素,ステアリン酸マグネシウム,トウモロコシデンプン,アメ粉

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わることがあります)
(4)水分が付きますと,品質の劣化をまねきますので,誤って水滴を落したり,ぬれた手で触れないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する場合には,袋の口を折り返して保管し,2日以内に服用してください。(分包剤のみ)
(6)湿気などにより薬が変質することがありますので,服用後は,ビンのフタをよくしめてください。(大入り剤のみ)
(7)使用期限を過ぎた商品は服用しないでください。
(8)ビンの「開封年月日」記入欄に,ビンを開封した日付を記入してください。(大入り剤のみ)

製造販売会社 小太郎漢方製薬(株)

添付文書情報
会社名:小太郎漢方製薬株式会社
住所:〒531-0071 大阪市北区中津2丁目5番23号
販売会社
剤形 散剤
リスク区分 第2類医薬品

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代表電話:0428-25-8682
※平日のみ10時~夕刻5時まで
※電話口で必ず「小太郎の、さじくらぶの問合せ。」とお話ください。
※すぐに担当薬剤師に代わります。
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特に初めてのお客様から「なぜネットから購入できないのか?」とのお問い合わせを日々頂きますが、このシリーズは、当店のショッピングカートを駆使した買物システムは使用できません。
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