現代ビジネスマンのストレスと漢方養生について考える。

   

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【現代ビジネスマンのストレスと漢方養生】

独身の方は、仕事とプライベート、友人とのお付き合い。これからの人生への不安や悩み。
所帯をお持ちの方は、仕事と家族、ご家庭における子供への教育や接し方。
これら多くのシーンの中でややもするとストレスが蓄積いたします。
社会で生きていて、ストレスの無い世界はありません。

現代ビジネスマンの方々からのメールや電話お問合せの中で、筆頭に挙がるのが「ストレス」かと思いました。
日々多くのご相談メールが全国から届きます。

私はこれらお客様には「よく遊びなさい(ストレス解消)」。「自身のスケジュールで多少無理をしてでも週1回は運動しなさい(スポーツ)」。

と、お話し申し上げるのですが、なかなか皆様、思うように時間がとれないそうで。
気づいた時にはかなり「深み」にハマっている症例が多いようです。

近隣の心療内科へ通院されている方々も多く、当初は2剤であったが現在では単位数も上がってさらに3剤とか。
お気持ちは充分理解できるのですが、精神神経用剤を長期服用されてきた患者さんの投薬歴、現在の状況が深刻なほど、漢方療法は困難であると最初にお話しいたします。

例えば、うつ傾向の強い場合、今まで服用されてきた西洋薬をいきなり中止して漢方に置き換えるというのは無理があります。
西洋薬のように漢方には即コントロールする作用はなく、穏やかに効果を発揮してくるのが漢方の特徴であることをよくよくご理解して頂きたいと存じます。

さらに漢方をお求めになられるのは結構なことですが、不安が長じて一度に多くの漢方製剤を所望される方も多く、当店では基本的にはまずは1剤で様子を見るという方針をとっております。
本来、とても1剤だけでは充足できない症例がほとんどですが、全く漢方が初めてという方にとっては「まずは1剤」という形が適当であると考えています。

同時に漢方初心者の方には、インターネットにはそれなりの漢方についての基本的な情報サイトがいくつかありますので、「予備知識」としてご覧になられることを推奨します。
店主が言うのも変な話ですが、漢方、漢方薬の価格は決して安いものではありません。しかし、多少の経費とコストをかけたとしても、体調が良くなり快適な生活と仕事に励むことができれば医療費のみならず経済的にも節約ができるというものです。
無理をされて、がんがん働き、結局は倒れて長期入院に陥っている患者を何人も見ております。

近年では・・なんと、深刻な過敏性腸症候群、慢性疲労症候群(CFS)、触れ合い拒否症候群、サラリーマン・アパシー・シンドローム、無断欠勤症候群、燃え尽き症候群※などさまざまなケースに分化しているようです。

そのようなわけで全てを人まかせにするのではなく、むしろ積極的に漢方を取り込み、実生活のリズムと健康を維持するためにも自ら「学ぶ」という姿勢が必要かと思います。その後に、最寄りの漢方薬局や専門店でのご相談でも決して遅くはないはずです。

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■漢方書籍(最近は電子書籍も人気ですね)

電車通勤時間帯とか出張時にカバンの片隅に入れておくのも良いでしょう。
漢方の参考書は、最寄りの本屋、ネットで多く売られており人気あります。

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よく出るストレスの漢方処方を「ざっくり」と列挙してみました。

※ご注意
個々の症状や体質(証)により、必ずしも総てのケースには当てはまるということではありません。

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よく出る漢方処方

あなたは、どの証(しょう)でしょうか?

●帰脾湯 (きひとう)

※身も心も弱り、心(精神)の疲れを訴える方に。

※心脾両虚の証といいます。

どちらかというと、細身で顔色悪く、終日車運転しながら営業しているベテランの方に多いです。
胃腸が弱く、出張続きでビジネスホテル。不眠傾向も一つの職業病かとご本人も認識しているケースですね。
女性の秘書課勤務の方からもご相談をお受けします。公務員の方々など。

(帰脾湯の証)心脾両虚・・・・心血虚と脾気虚※が併存している状態をさす。※心血虚とは、不眠、動悸、健忘、不安感など大脳や中枢神経系、心臓の拍動による循環機能の異常をさす。※脾気虚とは、疲れやすい、食欲不振、軟便など消化器系の機能低下をさす。

●温胆湯 (うんたんとう)

※不眠・驚きやすい・憂うつ・不安などの精神的症状のほか、胸やけ・食欲不振などの消化器症状も呈するタイプ。

※痰熱(たんねつ)の証といいます。

数字に追われる営業マン(営業ウーマン)など。
納期が迫っての設計士や製造業、専門職、医療従事者の方々からのご相談が多いのです。

日ごろから胃腸の働きが弱い方は、胃や体の中に水分がたまりがちです。イライラやストレスで熱が発生すると、たまった水分が粘り気を帯びた液体(熱痰・ねったん)に変化すると言われています。不眠や不安、イライラ、胸苦しさなどの症状はこの熱痰が原因となっています。

●抑肝散加陳皮半夏 (よっかんさんかちんぴはんげ)

※肝気が高ぶって、肝気が過剰に動く病態の諸症状に用いる。
※ストレスの発散ができず、神経が高ぶるタイプ。
※気血両虚、肝陽化風の証といいます。

ストレスの多い中間管理職や受験生、新しい職場に不慣れな中高年の方々。
気配り、考え事が多く、いつもピリピリしているタイプ(年齢・性別問わず)
歯軋り(はぎしり)など気になる方にもおすすめ。

今日は逆に処方から症例ということで、有名な方剤につき一つ掘り下げてみました。抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)という処方です。数ある方剤の中で、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)は私が知り得る処方の中でも特に優秀と認

●苓桂甘棗湯 (りょうけいかんそうとう)

※下から突き上げてくるような動悸を訴え、緊張で神経が高ぶる方に
※基本的には神経質な性格の突発的な精神不安、動悸などに襲われやすい方など。
※臍下動悸、衝逆の証といいます。

発作性の心悸亢進(動悸、衝逆)を訴えることから、パニック障害などの不安神経症、神経性心悸亢進症、心臓神経症、ヒステリー、神経衰弱、ノイローゼなどの 精神神経疾患に応用されています。
すでに病院で投薬を受けている方が大半です。それだけに漢方療法への導入が非常に困難なケースがあります。
年齢は特に関係なく、性格的には非常に繊細で感受性高く、芸術的な才能もお持ちの方が割と多いかと思います。

「奔豚気病(ほんとんきびょう)」と漢方唐突ですが、かなりストレス溜まっていらっしゃいませんか?いや、少なからずもあるが、それほどでもない・・まあまあ・・・・というお客様は、どうぞスルーしてください。今日はそうではなく、かなり「ディープ」な状

(その他の処方)

その他、お問合せをよく頂く処方には・・・

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、
香蘇散(こうそさん)、
半夏厚朴湯(はんげこうほくとう)
加味帰脾湯(かみきひとう)、

などが挙げられます。

以上、ご参考ください。