メニエール病(めまい)と漢方 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

   

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メニエール病(めまい)と漢方


漢方専門のお店を長年続けていると、よく店頭に飛び込みで、「めまい」のご相談でおいでになるお客様は少なくありません。

最近、目が回って仕方がない、何か漢方でパッパッと治るものがないか?友人から聞いたがメニエールとかいう病気らしい。。

・・とか、実に短絡的にお考えになられている中高年の男性も中にはいらっしゃる。

病院でもなかなか難治という現実もあるためでしょうか、年を追って増加の傾向と言えます。

他に何かありますか?

あきらかに虚証タイプ、水毒傾向で冷えも有する(湿・寒)の男女。
女性の場合はなぜか色白の美人さんが多いのです。お世辞抜きで。。(;^_^A
そのような方々が、いそいそと飛び入りでご来店されて、
「この漢方を1週間も飲んでいるけど全く効かない。他に何かありますか?」と。
見ると医療用漢方製剤のアルミ分包。39番。

正直言って、がっかりしますね。。
最近は当店で多いシーンなのですが、せっかく医師から処方された苓桂朮甘湯は近年になり
なぜか「効かない漢方」として位置付けられているようで。。困ったものです。
ましてや1週間で判断する漢方処方ではありませんよ。
まずは1ヶ月。様子をみながら2~3ヶ月と調整、医師からアドバイスを受けながら服用ください。。とやんわりお話しします。
それでも、執拗に「他に何かありますか?」とお尋ねになられる。
このようなお客様の考え方としては例え違う処方を出したとしても、1週間では無理というもの。せっかくですが、早々にお引き取り頂いております。
それにしても39番。もったいないですね。
私は「サンキュー(39)処方」と呼んでいます。深い意味はありませんが・・。

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【まずは病院検査が優先。それから漢方】

めまいの自覚症状の要因は、血圧をはじめ、貧血、脳神経、他臓器、さらに自律神経系の乱れや、多方面に及びます。

ましてや、年齢的にも重篤な疾患が潜んでいるケースも考慮し、原因が思い当たらない場合、まずは病院における検査が優先されます。

たとえメニエールの診断が確定したとしても、病気の本体は内耳の水ぶくれ状態(内リンパ水腫)に由来するとだけわかっていて、詳細ははっきり解明されていないのが実情です。

従って、現在での薬物投薬については、抗ヒスタミン剤など対症療法的措置が多いかと思います。

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【メニエールの病態】

メニエール病は内耳の病気です。
従って生命に危険を及ぼすことはありませんが、実に難治です。
概ね、めまいと難聴が合併する症例が多く、一時的に軽快してもまた疲労すると再発を繰り返すなど、西洋医学でもなかなか根治に至りません。

そればかりか、平衡感覚、難聴などが悪化するケースも多いと思います。この場合にはオペ術も病院では実施しています。

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【東洋医学的にみた「めまい病」】

漢方の考え方として、体に余った水分や、自律神経の失調により発生した体の中の熱などが、めまいの原因になると考えています。

特筆されるのが体に余った水分によるめまいです。(水毒・水滞)天井がぐるぐると回っているような感じがする回転性めまいや、船に乗って左右に揺れているようなめまいが起こったりします。

つまり水の流れが滞り、体が水分に毒されているというような場合にこのような症状がでるとされます。

水毒の状態では口渇を生じ、水分を余計摂取しますが、一方、尿量は増加せず、手足に浮腫を生じます。

さらに余分な水分が頭や耳のまわりに集まり、めまいや耳鳴りが起こると東洋医学では考えられています。

また、梅雨時期や台風来襲など気圧の変化、湿度など関係することもあります。

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次に漢方療法でよく用いられる処方をご紹介しましょう。

【苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が繁用】

他にも水毒改善を目標とした漢方処方はいくつかありますが、まずは代表的な方剤のご紹介です。

めまいの原因となる水毒を改善するのが苓桂朮甘湯という有名な漢方処方があります。

苓桂朮甘湯は、「傷寒論(しょうかんろん)」という古い書物に記載されている漢方薬です。

茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、白朮(びゃくじゅつ)、甘草(かんぞう)という4種類の薬草からなります。

各薬草から漢字を一文字ずつとって苓桂朮甘湯と名付けられました。

苓桂朮甘湯に含まれる4つの薬草のうち、

■茯苓と白朮・・・尿量を増加させ、めまいや耳鳴りの原因となる水毒改善。

■白朮・・・消化吸収機能を助ける

■白朮と甘草・・・体の気(エネルギー)を補う

■桂皮・・・体をあたため、冷えを改善する

【苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)の証】

苓桂朮甘湯の適している方は、平素から体が弱くて低血圧や冷え症などがあり、水毒症状を有する方に向いています。

天井がぐるぐると回るような回転性めまいや、船に乗って揺れているようなめまいにも効果があります。

朝礼などでずっと立っている時に倒れてしまう起立性低血圧の方にも適しています。

当店では難治な回転性めまい。つまり水毒傾向が強い場合は沢瀉湯(たくしゃとう)を当初は処方する例が多いかと思います。
なお、落ち着いた時点で、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)へ移行することもあります。
特に「めまい」の症状は個々に大きな違いがあるようで一概には申せません。
ただ、沢瀉湯(たくしゃとう)という処方も存在することをご記憶ください。
脳浮腫や全身的な「むくみ」から併発する「めまい」には五苓散(ごれいさん)が汎用ですが、果たしてそれだけでしょうか?例えば、みぞおちあたりが痞え、常に頭に帽子をかぶっている感じ。さらに目を閉じても天井や周囲が「ぐるぐる」回っているような激しいめまいに襲われたとします。

一般的に苓桂朮甘湯は、夜はいつまでも起きているが朝なかなか起きられないタイプや、職業的に長期間、夜間勤務や日勤などの交代制などを続けられてきた方などにも多いです。

永年、メニエールや原因不明のめまい等でお悩みの方、病院に通院されてきたがなかなか治癒に至らない方など、ぜひ一度漢方療法など検討されてください。

当店の苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)の製剤

なお、当店では小太郎漢方の「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」をご用意しております。
医療用とは違い、蒼朮ではなく白朮(びゃくじゅつ)を使用。

前述の方のように1週間とは言わず、まずは1ヶ月から服用されてください。もともと体質改善として長期投薬型の方剤と私は位置付けております。
【証】虚・寒・湿
神経質でストレスがたまりやすく、水毒傾向、めまいや動悸、立ちくらみがある方。
また頭痛持ちで朝が弱く、ふらつきを覚える方に奏功します。

【効能・効果】
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:
めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、耳鳴り、神経症、神経過敏

■苓桂朮甘湯エキス細粒G「コタロー」90包(30日分)
税込5,832円

※極めて優秀な製剤なのに、どちらかというと、低コストです。(私見)


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当、小太郎匙倶楽部シリーズは、数ある漢方製剤の中でも、素材が極めて良質、かつ各製剤は専門性を有し、ご希望の際は薬剤師である私、遠藤か「薬のプロたん」の店長田中とご相談の上、お申込み頂く形となります。
特に初めてのお客様から「なぜネットから購入できないのか?」とのお問い合わせを日々頂きますが、このシリーズは、当店のショッピングカートを駆使した買物システムは使用できません。
例え今回「ネット販売が解禁」であっても、このシリーズだけは特別であって、前述の通りの手順を経てお渡しという形となります。また、当然ですが投薬後のアフターフォローも実施いたします。
電話で価格についての交渉をされる方も多いですが、既に販売価格はサイト上に提示しており、一切ご容赦頂いております。
なお、冷やかし半分、かつ長時間電話をされる方がいらっしゃいますが、後に控えている他のお客様へのご迷惑となりますので、問答無用で断りしております。
自身の慢性的な疾病と向き合い、優良な漢方製剤で真剣にQOLを少しでも改善したいとお考えになるお客様のみ、お渡しできる漢方とご理解ください。

小太郎漢方 匙倶楽部(さじくらぶ)

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冒頭から恐れ入りますが、10月1日(2017年)より、再度、当店の全国送料がほぼ全面的に変更となりました。以下のように当店の「送料」は、前回(7月1日)と同様に地区別(都道府県別)の送料となります。今回は関東地区は不変で、他地区の送料が変更となります。
参考サイト
お薬と言ってもセルフケアを目的とした市販の漢方薬です。ばあばは虚弱なもので、あまり強い薬は飲めません。そこで漢方なのですが、漢方の中でも特にマイルドな、かつ自身の体にフィットする方剤を専門家である薬剤師さんにお願いをしています。
【プロたんサイト構築について】(会社設立)「保険調剤(処方せん応需の保険指定)」と「漢方薬のご相談」。この業界では「二つの要素」は決して両立は無理との指摘のあった保険薬局の運営。これら「大きなテーマ」に挑戦すべく「プロたん薬局(プロドラッグ
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