インフルエンザと漢方療法

   

薬剤師ぷろたん

インフルエンザと漢方療法

薬剤師のぷろたんです。
いつもアクセスを頂き感謝申し上げます。

東京の会員様からこの冬に流行するであろうウィルスに対応してしての漢方療法について特集のご要望を頂きましたので、さっそく当店の方針を踏まえ、まとめました。

当社に「気合を入れて、インフルなど関係ない!」という豪傑巨漢が1人おりますが、ご丁寧に昨年の年末年始に、2度インフルエンザに罹患し、2回目はとうとう近隣病院に入院いたしました。。

お陰で当直シフトが狂い、小生が8日間連続当直をしたわけですが、本年はそのような脆弱な人事の無きよう本部にお願いしてウィルス対策しております。笑

昔から、大災害の後は「疫病」という歴史の繰り返しが実際に存在いたします。
決して他人事ではなく、ウィルスからの攻撃から自らを、又は家族の身を守る上で、ご家庭の危機管理は必須と思います。

12月10日現在、全国におけるウィルス感染症はピンポイント的な発生で留まっていますが、本年末~新春にかけては私の30数年来の薬剤師・外来経験からは、特に超警戒を要する年度と言えましょう。
私の拙い予言が外れることを願うのみです。

今後はインフルエンザ、RS、マイコプラズマ等が懸念されるところですが、まず筆頭にあげられるのがインフルエンザでしょう。
従って、インフルを中心として話を進めさせて頂きます。

【パンデミック基礎知識】

インフルエンザウイルスは抗原性の違いにより、A型、B型、C型に分類されますが、パンデミックをおこすのはA型です。
A型ウイルスはさらに、表面抗原の違いによりHA(H1~H15)、NA(N1~N9)の亜型に分類されています。
ヒトでパンデミックを起したのはH1~H3の3種、N1~2の2種です。

【インフルエンザの症状と対応】

インフルエンザ症状はご承知の通り、初期はのどの痛みや鼻汁。
感冒と酷似しているようですが、本質的には全く異なります。
加えて39℃以上の発熱と全身の筋肉、関節痛です。

いわゆる猛烈な熱病であり、対応として市販の総合感冒薬や、坐薬で解熱を強行するとかえって悪化する症例も多いため、素人的な投薬と判断は禁物です。

基本的には継続的な補液(イオン水)と栄養補給、安静です。

特効薬のタミフル、抗ウイルスの合成新薬は大変効果が早く、実際に過去臨床に関わってきた元病院薬剤師の私も認めるところですが、あくまでも初回の短期投与で留めるべきと考えております。

特にお子様の場合は副作用の懸念もあり、注意を要します。
※もっとも、流行時には在庫の関係で病院での処方日数はごく短期です。

以上のように、インフルエンザのみならず、ウィルス感染症のパンデミック等、常に想定し懇意に相談できる「近隣ホームドクター」との連携は平素からご家庭の危機管理として最低限必要と考えております。

※診断判定キットがなぜかネットで高額にて販売されているようですが、経験豊富な臨床医師が用いてこそ正確な判断ができるものと思います。
経済的にも、病院で判定して頂いた方が安価です。
生化学検査抜きでの判定など素人のご利用はおすすめいたしません。

【漢方薬の麻黄湯について】

医療用の漢方製剤について、効能効果が「インフルエンザ(初期のもの)」で効能を取得している方剤は「麻黄湯(まおうとう)」です。

麻黄湯の証として、発熱、頭痛、ふしぶしの痛み、鼻かぜ、せきなど、インフルエンザでみられる症状とほぼ一致しているため、極めて有効としてこの時期、全国の医療機関で用いられております。

東洋医学的に申せば、体表部の水毒の改善ということでしょうか。
例えば、A型インフルエンザに罹患した患者を対象として、抗ウイルス薬、総合感冒薬、麻黄湯をそれぞれ投薬し、治験した研究報告が近年なされました。

発熱日数を比較すると抗ウイルス薬と麻黄湯がほぼ同等。
肺炎の発生率を比較すると麻黄湯の投与群が総合感冒薬よりも勝る。

あくまでも一例ですが、古くからある方剤が、医療用の薬剤として「インフルエンザ」という効能を取得できた要因の一つかも知れません。

漢方に携わる薬剤師として喜ばしい「出来事」であり、冬は当店での店頭での引き合い多く、例年この時期になると市場でも品薄になる「麻黄湯」です。

但し、この麻黄湯の使用には大きな「落とし穴」があります。

【私、個人としてはむしろ桂枝麻黄各半湯を推奨する】

※当処方「桂枝麻黄各半湯」のご紹介は当店漢方外来で温存、推奨している処方であり、来年早々ひょっとして流行の兆しもあるため、今回初めて公開させて頂きます。
(以前からの会員様はすでに相当数ご愛用者がおります。)

麻黄湯そのものは私見ではありますが、漢方薬としては最強と考えております。
従って、特に体力が衰えている方や、この高齢化社会においてご年配者には注意を要します。排尿障害や、心臓疾患を有する方にも不向きです。

さらに発熱がピークへ向けて高熱になるつまり熱証の場合には逆効果になることもあります。
特にお子様に麻黄湯は大事をとって当店では処方いたしません。

かわってここで、「桂枝麻黄各半湯」という処方が存在いたします。
名称は「桂麻各半湯(けいまかくはんとう)」

読んで字の通り、桂枝湯と麻黄湯を半量ずつ合方したものです。
比較的体力虚弱で、頭痛、悪寒、発熱、咳嗽、かゆみなど風寒による症状に良いとされる処方です。(当店ではアトピーに使用する例もあります。)

前述した熱証には使用できませんが、使用する時期、症状を勘案すれば麻黄湯よりもより安全な処方と考えております。

当店では、ウチダ和漢薬の煎じパックを取り扱っており、この時期の当店漢方相談外来においてよく推奨し喜ばれております。(30日分)
→ https://www.protan2.com/cart/goodsprev.cgi?gno=20070210027

★万が一の時のご家庭の備蓄薬として当煎じパックは極めて有効であり、価格もリーズナブルです。保存よろしければ煎じ薬は長期もちます。

錠剤、細粒タイプについては、一般用で「桂麻各半湯(けいまかくはんとう)」は存在しませんので、ご面倒でも、桂枝湯と麻黄湯を同時にお求め頂き、半分量ずつ服用して頂きます。

例えば錠剤タイプの場合でしたら成人1回に桂枝湯3錠と麻黄湯3錠を同時服用です。
(成人1日3回)

三和 桂枝湯 → http://www.protan2.com/?p=5612
三和 麻黄湯 → http://www.protan2.com/?p=5734

一元 桂枝湯 → http://www.protan2.com/?p=5168
一元 麻黄湯 → http://www.protan2.com/?p=5348

【予防としての概念】

★帰宅時のうがいと流水で手洗い。申すまでもなく手指の消毒と、外出時のマスクは流行時には必須と考えます。

マスクは外国では否定的なご意見があるようですが、人口密度の高いここ狭い日本国では私は必要と考えます。のどの保湿という考え方もあります。
医療用サージカルは→ https://www.protan2.com/cart/goodsprev.cgi?gno=20090714001

★健康食品ですので、多くは申し上げられません。「ばんらんこん」。

中国現地では、当「ばんらんこん(板藍根)」をインフルエンザのみならず他のウィルス性疾患にも応用しております。特に過去のSARS騒動の時には話題となった生薬です。
中国の小学校では登校する生徒の咽に板藍根の煎じ液をスプレーするなど工夫して使用している模様です。

◎本物志向に原形タイプは
(この12月になりさすがにセンター品薄状態になりました)
ウチダの板藍根(華北)・刻500g
→ https://www.protan2.com/cart/goodsprev.cgi?gno=4987359935503

◎人気の松浦ばんらんこん細粒タイプ 一番人気(ご家族で、ぜったいお得な包装です)
(キャラメル味ですのでお子様も飲めます)12月10日現在、すでに欠品寸前です。
→ https://www.protan2.com/cart/gsearch.cgi?word=%94%C2%97%95%8D%AA%83G%83L%83X%8D%D7%97%B1

◎小包装でよろしかったらウチダ和漢薬も遅れながらも発売いたしました。
正直申して、あまり売れていません。。ちょっと割高ですね。素材元は上記の松浦?汗
→ http://www.protan2.com/?p=3581

【おかしい?と思った時・・忘れてならないのは銀翹解毒】

★肝心な製剤が一番後になりました。

★よく皆様に私がお話する時に、「おかしい?」と思った時のファーストチョイスが、「銀翹解毒(ぎんぎょう)」とお話をしております。

当コーナーでは過去、何度も「銀翹」の有効な面はお話しをしておりますので、ほどほどにいたします。(くどいので・・。)

とにかくウィルスは主に口腔内から浸入するわけで、喉のいつもと異なるヒリヒリ感!!!イガイガ感という違和感。。
が不幸にも出たら注意信号。面倒くさがらず、「時間単位の対応」とお考えください。
そのような意味を踏まえると、「予防の漢方」にも入ると思います。

抗ウィルス効果は中医も認めるところです。
病院で嫌な点滴の憂き目に遭遇するよりも、まずはご家庭での予防に力点を置きましょう

銀翹解毒錠又は銀翹解毒散でまずは対応をお願いいたします。
銀翹の良さは、副作用がほとんどなく、かつ初期~予後まで、時期を選ばずいつでもタイムリーにつかえる漢方です。

特に私の推奨は溶け込みの素早い「銀翹解毒エキス細粒」。
つまり粉タイプです。
人気は松浦の300包シリーズと500g徳用ボトルです。

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