骨粗しょう症は日常生活の合間に常に意識をされて予防すべき。(骨粗しょう症の話 その3)

   

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骨粗しょう症は日常生活の合間に常に意識をされて予防すべき。

(骨粗しょう症の話 その3)

【骨折リスクとアクシデント】

野球の球を投げる時、上腕骨には肩側と、ひじ側の動きの違いから、捩じるような力が加わります。
このパワーが強いと骨が耐えられなくなり、最悪、骨折することが若い方にもごく稀にあります。
これが中高年の領域にになると、稀ではなくなる。

今の高齢化社会、正確なデーターは把握できませんが、「無理な運動、その他により、中高年の骨折は確実に増えつつある。。」と、
過日は医療現場(救急外来)の関係者の話を直接伺いました。

特に50~60代が多いそうです。(明日は我が身ですね。。汗)

運動不足の中高年が、充分なウォーミングアップ抜きで突然強い投げ込みをしたり、
特に過去スポーツとして野球をしていた高齢者が「昔取った杵柄」よろしく、
全力送球した時に起きる骨折がまずは挙げられます。

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ご年配女性が、久々にテニスをやり、腰部疲労骨折した事例とか、宴席で力自慢の腕相撲大会による高齢者の上腕骨骨折。

ご家庭の階段やベットから落下による大腿骨骨折。ご婦人がデパートでのショッピング途中、エスカレーターで転んで足首骨折(腓骨遠位端骨折)。

「お父さん」の日曜大工や庭木の手入れ、脚立(きゃたつ)から足を踏み外し、尻餅ついて股関節骨折など。数え上げたらキリがありません。
あなたの周囲にもそのような事例の一つは耳にすることがあると思います。

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近年は、特に目立つのが中高年の「脆弱性骨折」です。
転倒などの比較的軽い外力で受傷する骨折があまりにも多い。

骨量を測定したら、医師が驚くほど低値であるケースも多いそうです。
つまり、このようなアクシデントの背景には9割以上、「骨粗しょう症」が介在していると言われています。
「骨粗しょう症」の4人に1人は男性です。

近年になり、骨粗しょう症の定義は「骨強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気」と改訂された。具体的に言えば「骨強度」には骨密度が70%、「骨質」が30%関係していると説明される。つまり骨粗しょう症という疾病は、骨密度の低下と骨質の劣化、その両方が互いに影響しあって骨折リスクが高まる病気と言えます。

60過ぎてからの骨折アクシデントで話題になるのが、大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折。
これはかなり重症で、予後も後遺症が多く発生しやすいとされています。

つまり受傷原因として最も多いのは転倒のために足の付け根である大腿骨の部位が骨折に至るわけですが、
もう一つ、進行している骨粗しょう症が原因で先に骨折したため、その場で転倒したという驚くべき事例も増加しています。(肥満体で、かつ骨粗しょう症のタイプ)

早朝時のトイレで、ベットから起き上がり立ち上がった時に、突然足の付け根に違和感を感じ、そのまま重心を失って転倒し、あとは激痛で立てなくなった。
家族はベットから落下した衝撃で大腿骨を骨折したと思うが、実は流れとして、起立時にすでに骨折し、支えきれなくなって二次的に転倒する事例が多い。

この場合には、同時に頭部も強く打ち、損傷を受けているケースも多く、一人住まいの高齢者には注意を要します。

骨折が一つの引き金となり、予後のうつ症や認知症発症にも発展するケースも有ります。

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【骨の健康対策(ボーンケア)と運動】

専門家に言わせると「ボーンケアは50歳からでは遅すぎる。」という内容の本をいつか読みました。
私のようにシニア族にとっては、ある意味「やる気と意欲」を削がれる論説ですね。苦笑

代謝内分泌、内科学の観点からは一理ある説ですが、我々の社会生活において必ずしもそうとは言い切れないと思います。
骨折体験者は除外するとして、過去30代、40代でどれだけの方が、ボーンケアを真剣に考えてきたか。(気にはしていましたが。。)

もちろん、中には健康を意識され、日常の食事の改善や、カルシウム補充などサプリ等を利用されている若い方々もそれなりにいらっしゃる。

しかし、本日までの記憶と足跡を辿れば・・・。
むしろ自身の容姿やスタイル、ストレス、現在の体調や血液・生化学検査の数値、日常の食事をはじめ、仕事や生活に追われており、とてもボーンケアを考える「ゆとり」は無かったと思います。

従って、50歳から、いや60歳からでも、1日でも早い方が良いという選択肢の方がより現実的ではないかと。。
これを機会に自身の骨対策(ボーンケア)を実施すれば良いと私は思います。

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【ボーン・エピソード】

その昔、医大病院の先生方(教授・助教・医局員等)は、おうにして学生時代から武道を続けていた方が多かったのです。 過去は母校の柔道部の猛者(もさ)であったり、剣道や空手の現役有段者がゴロゴロと。(看護師、薬剤師も武道愛好者が多い)

50近くの医長らを「白衣着た、か細いおっさん」となめてかかるととんでもない。。腕相撲など即、秒殺されてしまう。笑
今の医局は絶対にやりませんが、その昔は、歓送迎会の余興で、医局や薬剤科での腕相撲が密かに流行ったことがあります。

整形の医長でやたら腕相撲が強い先生がいて、誰もかなわなかったです。
先生曰く、腕相撲はタイミングと姿勢、そして骨パワー?なのだそうで、アームレスリングの基礎を知らない者がやるべきでは無いと力説していました。
この医長の立ち合いの下でしか認められない腕相撲。もちろん途中で「まった!そこまで。」という判定も多く、怪我人はありません。

医長はとてもハンサムで細身に見えましたが、白衣を脱ぐとまるで別人。(腕の太さが半端ない) 聞くと剣道6段(現役)で、当時の科捜研や警視庁道場へも出入りされている有名な先生でした。彼は法医骨学の専門医師でもあり、さすがに骨についてのこだわりの講釈はとても勉強になりました。骨に関する法医学(鑑識化学)、骨折の多様なメカニズム、骨密度が高くても骨折するケース、カルシウムの効果の限界点など、 さらにはカルシウム・パラドックス(血管石灰化)の話、男の骨粗しょう症の重症例など私にとっては非常に興味深い話ばかりでした。救命センターには昼夜、多くの交通事故の患者が搬送されて来るのです。
この先生の執刀時に気が付くことは、外傷の程度にもよるが、単に骨太というだけではなく、総じて丈夫でしなやかな骨の持ち主、 さらに平素は何か運動を続けている人ほど回復力が早いと、よく話されていたのが印象的でした。

【中高年のポーンケアの重要性】

なにはともあれ、骨そのものは加齢とともに老化していくわけで、男性、女性を問わず骨量減少による「骨折リスク」は伴う。
年配者にとっては皮膚(スキンケア)、筋力運動(ボディーケア)も非常に大切であるが、骨(ボーンケア)も極めて重要事項であることをここで再認識すべきでしょう。

よくカルシウム(Ca)のサプリメントやコラーゲンが話題になりますが、その前に日々の食事の見直しが一番大切なことは言うまでもありません。
しかし、中高年の食事量にも限界が有るため、補給の意味でいわゆる「健康補助食品」を適度に摂取するのも良いと考えます。

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ウチダの新カイホーイオン化カルシウム

漢方素材の牡蠣ガラから造った上質なイオン化カルシウム。

骨を丈夫にする体操とはダンベル体操など骨に圧力をかける運動が適切であると言われています。
これは、いきなりハードトレーニングをしろという意味ではなく、例え「おっくう」であったとしても、日々の積み重ねが重要であると思います。

特に、50を過ぎたら必ず定期的なトレーニングをするべきですね。
余暇には、夫婦お揃いでの簡単な早足歩行、雨天では自宅でストレッチ運動等を義務づけるのも方法論の一つかもしれない。

院内の職員エレベーターは一切使わず、階段で必ず歩いて上がる50代の医長や薬剤長を私は知っています。 医局員時代からこのスタイルのため、全く苦にならないそうです。
それよりも自身の「体調」を知る上に役立ち、午前と午後の比較もできるとのこと。
二人とも都心の病院に勤務し、過去は自動車通勤の時代もありましたが、現在では基本は自転車通勤に切り替えているようです。

皮膚、筋肉、血液、臓器そして神経と、それらを支える骨は脊椎動物において体全体の骨格を構成する大切な組織です。

特に骨格構成、力学的機能、代謝的機能については、我々の日常の「姿勢」にも大きな影響をも与えています。

骨粗鬆症は日常生活の合間に常に意識をされて予防をすべきであり、そのことにより姿勢の良い「健脚の高齢者」が社会貢献すると言う事も決して夢ではないと思います。

骨粗しょう症と漢方

以下、参照

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骨粗しょう症は男性にもあるのか?もちろんある。。

女性だけに骨粗しょう症が生じるわけではない。骨粗しょう症患者の男女比は約1:3であり、つまり発症している人の4人に1人は男性である。統計的に、現在わが国で骨粗しょう症を発症しているとされるのは約1,280万人。単純計算すると、そのうち約300万人が男性と考えられる。なかなか統計数字だけではピンとは来ないが、「発症している人の4人に1人は男性」というのを知らない男性があまりにも多い。
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