中高年への漢方養生の意義と有効性(改訂版)

   

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中高年への漢方養生の意義と有効性

50代は「働き盛り」とよく言われます。
しかし、自身の体にはまだ自信はあるものの、健康診断の都度、気になる数値。
今までにない、身体の異変と、体力の減退を初めて感じるのも50代です。
いわゆる「未病」と呼ばれる「本症への入口」。この大切な時期を貴方は日々どのようにお過ごしでしょうか?
万が一の場合、最寄りの病院で急性期対応の治療は受けてくれるものの、その後の慢性期移行からの健康保険診療は年々厳しい状況の時代になりつつあります。

【より身近になった漢方】

市中の本屋で、漢方書籍を読み、お気軽にスマホやパソコンから漢方サイトを見て学べる時代。病院でも医療用漢方製剤が全国的に処方される時代になりました。
当店が開設された30年前では考えられないほど漢方の世界が身近になったと私は感じています。

はじめての漢方手帖

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ご承知のように、漢方薬の使用歴史は極めて長く、特に中高年における慢性疾患や未病に対し、有効性があります。
現代のご本家、中国漢方(中医)の漢方、古典の漢方を参照とした日本漢方、日本古来からの地域ならではの伝承薬(民間療法薬)。
これらを総称して我々の日常生活において、いわゆる「漢方」と呼んでいます。

【漢方薬の位置づけ】
近年、我々日本人が使用する煎じ薬、生薬原末、エキス剤、液剤(内・外)、軟膏剤などは伝統的に使用されており、またこれら漢方薬・生薬や鍼灸治療、そして薬膳など東洋医学に対する信頼も大きい。
西洋医学による治療に限界がある時や、難治な慢性疾患。または、はっきりしない不定愁訴等のケースでは漢方薬が活用されることも多いと思います。
従って、現在の日本における漢方薬は賛否はあるものの、いわゆる代替医療の一つとも言えるましょう。
漢方療法、ご家庭における漢方養生は自然治癒力を高め、予防医学の観点からも注目されています。

【多臓器疾患対応の漢方】

中高年者では近年の生活習慣病に関連し、多臓器の疾患が多く、一人で複数の疾患を有するという傾向があります。
このため、西洋薬を投与する場合には使用薬剤が多くなるケースが多い。
一方、漢方薬は一つの方剤が多くの薬効をもっているために、使用する薬剤が傾向的に少なくてすむという利点があります。
中高年では病状の個人差が大きいという特徴もあり、個々の患者への体質的配慮を行い「証」に応じて方剤を決める漢方療法にはそれなりに意義があります。

特に高齢者の疾患では慢性疾患が多く、一般的に薬剤の投与期間が長いという傾向があります。 漢方薬は一般的に薬効が緩慢であり、副作用そのものが少ないのでこれは大きな利点の一つとなり得ます。 さらに高齢者では生体防御機能が低下していて、治療そのものが難しいという特徴があります。
このような場合、漢方薬には免疫賦活作用をもつ漢方処方も存在するため高齢者には極めて有用です。 また、診断そのものが困難であるが、訴えが強い場合に漢方を用いると有用なケースもあります。

【漢方の得意とする分野は広い】

高血圧随伴症・認知症周辺症状・ご婦人の血の道症・糖尿病性の末梢神経障害・泌尿器疾患(結石、尿漏れ等)・老人性皮膚瘙痒症・慢性頭痛・不安神経症など、
多科に渡り漢方療法ならではの有効性がみられる場合があります。

近年においては、抗癌剤やステロイドなどの西洋薬の副作用を軽減する作用や薬剤性肝障害などに対する効果もみられます。
特に近年の高齢化社会における医療現場において、認知症の周辺症状(BPSD)に対し抑肝散加陳皮半夏、抑肝散、釣藤散、柴胡加龍骨牡蠣湯、五苓散など各種処方の有効性が示されている昨今です。

【これからの漢方薬の役割】

中高年の健康意識として、運動不足に陥らない工夫、日々の食事への配慮、身近のホームドクターによる健診、漢方によるご家庭での養生など積極的に取り込んで頂きたいと思います。
この何事にも前向きな姿勢は、60代(65歳)からでも遅くはない。高齢者になるとそれなりに健康リスクはつきものですが、漢方療法は「適証」であればいつ開始しても穏やかに効果を発揮してくれると考えます。
思い立ったが吉日。まずはお住いの至近にある漢方専門薬局、漢方に詳しい専門店などご相談ください。

【現在、当店で中高年から人気ある漢方薬(ベスト8)】

滋腎通耳湯(じじんつうじとう)

体力虚弱なものの次の諸症:耳鳴り,聴力低下,めまい

発売されて久しいのですが、滋腎通耳湯(じじんつうじとう)のお問い合わせが最近多くなりました。リピーターが多いということは、変な言い方「何らかの手ごたえ有り」とも言えます。最近はそのような意味で人気、急上昇です。。腎虚に伴う耳鳴りや、精神的な原因で起こる耳鳴りなど「広範囲に効果」が期待できる滋腎通耳湯(じじんつうじとう)...

滋腎明目湯(じじんめいもくとう)

体力虚弱なものの次の諸症:目のかすみ,目の疲れ,目の痛み

薬局経営を始めて26年目に入りますが、昔は手書き伝票とノート、帳簿、メモ用紙、付箋・・・と、懐かしいです。今は漢方相談をしていても、カルテ用紙ではなく、完全なるペーパーレスです。電子カルテって味気ないですね。苦笑 パソコン画面から各ソフトに入力。経理も、POSレジスターも全てパソコンです。。

補陽還五湯(ほようかんごとう)

体力虚弱なものの次の諸症:しびれ,筋力低下,頻尿,軽い尿漏れ

新商品ご紹介 補陽還五湯(ほようかんごとう)エキス細粒G「コタロー」わが国では医療が進歩して、過去に多かった細菌などによる感染症が治療できるようになったため、平均寿命が急速に延びて長寿の方が増えました。一方、食生活の欧米化、運動不足、ストレ

続命湯 (ぞくめいとう)

言葉のもつれや手足の知覚がにぶり,しびれを伴う次の諸症:
高血圧に伴う症状(めまい,耳鳴り,頭痛,頭重,肩こり,頭部圧迫感),
関節痛,神経痛,むくみ

「脳卒中」にはいくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管がつまる脳梗塞(のうこうそく)と、脳の血管が破れて出血する脳出血やくも膜下出血に分けられます。

独活寄生丸(どっかつきせいがん)

疲れやすく、下肢が冷えやすいものの次の諸症: 腰痛、関節痛、
下肢のしびれ・痛み

経絡に使用される独活寄生湯(どっかつきせいとう)※現在では、エキス錠N。つまり服用しやすい錠剤も併売されています。細粒が苦手な方には朗報です。こちら≫本日は独活寄生湯(どっかつきせいとう)のお話。【独活寄生湯はどんな処方?】下肢が冷えて、体

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

体力中等度以下で,疲れやすく胃腸障害がなく,尿量減少又は多尿で,
ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:かすみ目,
つかれ目,のぼせ,頭重,めまい,排尿困難,頻尿,むくみ,視力低下

目や肝腎に働きかける超有名処方、その名も「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」のエキス細粒タイプが小太郎漢方から新発売です。他社との違いは、丸剤ではなく服用しやすいサラサラした細粒。成分の「目に良い」菊花やクコ子をより多く配合しているとのことで

味麦地黄丸(みばくじおうがん)

体力中等度以下で,疲れやすく胃腸障害がなく,ときにせき,
口渇があるものの次の諸症:からぜき,息切れ,下肢痛,腰痛,し
びれ,排尿困難,頻尿,むくみ,高齢者のかすみ目,かゆみ

繰り返す咳、口の乾き、肌のカユミの体質改善に【味麦地黄丸(みばくじおうがん)】■味麦地黄丸は清時代の医学書『医級』に記載されている。■別名を「八仙長寿丸」(若返りの妙薬)ともいわれる。その名の通り高齢者に使用される機会が多く、高齢者喘息や乾

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

体力中等度をめやすとして,やや消化器が弱く,神経がたかぶり,怒りやすい,
イライラなどがあるものの次の諸症:神経症,不眠症,小児夜なき,
小児疳症(神経過敏),歯ぎしり,更年期障害,血の道症

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