桂枝湯(けいしとう)について

   
青梅市 塩船観音のつつじ(5月初旬)

青梅市 塩船観音のつつじ(5月初旬)

◎我が店舗がある青梅市は観梅で有名ですが、諸事情でほぼ全てを伐採し、今では4月下旬~5月上旬にかけての「つつじ」塩船観音寺に話題が集中しています。早く「梅の郷」も復活して欲しいのですが、小生の歳ではもう写真撮影は無理と諦めています。苦笑
そういえば、青梅には5月連休中の「大祭」。夏は「青梅花火」、冬は「青梅マラソン」と・・・いろいろなシーンがありましたね。忘れてました。汗


桂枝湯(けいしとう)について、お問合せ多く記事としました。

桂枝湯(けいしとう)は四季を問わず、当店ではよくお問合せ、ご注文を頂く処方です。

出典は傷寒論・金匱要略で、辛温解表剤です。

【効能】解肌発表、調和営衛

外感風寒の表虚証を治療するほかに病子、産後、体弱で営衛不和をも治療できる。

【適応】

・かぜの初期(体力虚弱で汗が出る者)
・悪寒、発熱、頭痛、自然発汗
・太陽病

【構成生薬】

桂枝(去皮)・芍薬・大棗・生姜・甘草
※解肌発表の桂枝を使う。日本漢方では温補腎陽に優れる肉桂(桂皮)を用いることが多い。
※13世紀以降、中国では桂枝の字面より小枝全体を誤用し始めたが、日本では香川修庵(江戸時代の漢方医)以降から桂枝に樹皮を使用することが多い。

■病態に応じて桂枝湯に他の生薬を加減することで、その治療に幅を持たせている。

■桂枝湯は、「傷寒論」の最初に出てくる太陽病虚証に用いる重要な処方である。

■その適応は、悪寒、悪風、頭痛、発熱があり、汗が出ている状態に用いると記載されている。

■熱病初期の薬剤である。

■体力的に虚弱で消化機能が弱く、頻繁に風邪を引く傾向の人に適している。

【桂枝湯から派生する処方】

・桂枝湯+芍薬→ 桂枝加芍薬湯
・桂枝加芍薬湯+膠飴→ 小建中湯
・桂枝湯+竜骨+牡蛎→ 桂枝加竜骨牡蛎湯

■桂枝湯の芍薬(しゃくやく)を増量した桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)は、虚弱な人の腹痛、下痢、便秘などに用いる。

■桂枝加芍薬湯に膠飴(こうい)を加えた小建中湯は、腹部の緊張を緩め、胃腸の機能を調える働きが出るため、虚弱体質の改善や疲労回復に用いる。

■桂枝湯に竜骨と牡蛎を加味した桂枝加竜骨牡蛎湯は、やせていて顔色が悪く、神経過敏で疲労感を訴える人の精神不安に用いる。

■桂枝湯に朮(じゅつ)と附子(ぶし)を加味した桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)は、麻黄剤では強すぎて飲めない虚証の人の神経痛、関節痛、関節リウマチなどに用いる。

【付記】

※葛根湯について

葛根湯は桂枝湯の構成生薬に麻黄と葛根を加味したもので、主薬が桂皮から葛根と麻黄に変わることにより、体力が充実していて無汗な人の風邪の初期に用いる。
(従って葛根湯は麻黄剤の関連処方に分類される)

■自汗があるような体力が低下している時の風邪の初期に用いる桂枝湯の証の方に、葛根湯は用いるべきではない。

■桂枝湯は発汗作用そのものは弱い。しかしながら「宋板(版)傷寒論」では、「服し終えてすぐ熱い薄カユ一升あまりをすすって薬力を助けよ」と記載される。
つまり粥を併用すれば非常に効果的であることを示している。

【当方の店における桂枝湯の動き】

◎年間を通じて、風邪の初期症状では葛根湯よりも桂枝湯が多いです。全然。

その理由として、店頭にいらっしゃる顧客様が圧倒的に中高年が多いためと感じます。(青梅市の土地柄もある)

地域的に都心の店ならば葛根湯が多いと思ったのですが、友人2人の薬局店主に聞くと「そうでもない。」という。

やはり、原点は桂枝湯なのでしょうか。。時代とともにデリケートなお客様が増加していることは否めません。

◎なお、証にもよりますが、「肩こり」で葛根湯を愛用されている顧客様はさすがに多いですね。

※当店の「桂枝湯」の取り扱い商品は以下の通りです。

サンワ桂枝湯エキス細粒500g徳用ボトル・30包・90包

ウチダの桂枝湯エキス散500g徳用ボトル

NO.25千方理芯エキス細粒(桂枝湯)300包(NP細粒シリーズ)

一元錠剤 桂枝湯350錠・1000錠・2000錠

松浦 桂枝湯500g徳用ボトル・12包・300包

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