線維筋痛症(せんいきんつうしょう)と漢方処方について

   

matu

(2016年10月25日追記更新いたしました。)

近年の、当店漢方相談におきまして、繊維筋痛症の傾向ある男女の患者様に多くのリピートを頂いている処方が浮上しております。清上けん痛湯(せいじょうけんつうとう)と言いまして、穏やかに効力を発揮する方剤です。
もともとは三叉神経痛の漢方として著名ですが、これを原因不明な神経系の疾病として繊維筋痛症に当店では応用しております。
下記、清上けん痛湯がエキス剤として新発売されており、喜ばれております。サイト更新の折、追記をさせていただきました。

【線維筋痛症(せんいきんつうしょう)と漢方処方について】

薬剤師プロたん

本日、メールやお電話のお問合せで、線維筋痛症のご質問がやたらと多かったため、冒頭記述し、 ご返信に代えさせて頂きます。ご了承ください。

特に、近年何かと話題になる線維筋痛症(せんいきんつうしょう)につきましては、近医からの流れもあり、 当店に相談される患者が激増しております。
これと同じ漢方があるかと皆さん手に手にT社の医療用漢方製剤(特に附子製剤)を。
尋ねてみると、長期投薬中(それもかなり長期)。。とのことで、当店であれば患者の流動的な症状に応じて附子製剤を短期的に出すケースもあるが、
・・との内容説明を何度繰り返してきたことか。。結局私の拙い説明もご理解頂けずお帰り頂く方も多いと思います。

ご承知の方も多いと思いますが、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)は、日本で推定200万人以上とも言われている難病の一つですが、 独立疾患でもなく?、うつ、過敏性大腸、不眠等、人それぞれ多方面合併している症状により、ご紹介する方剤も患者により異なってきます。
当然ですが線維筋痛症(せんいきんつうしょう)にはこれだ!という漢方の処方は無いと当店では考えています。

西洋医学では三環系抗うつ剤や最近では神経障害性疼痛の改善剤といわれるプレガバリン(リリカ)が線維筋痛症の保険適用となり 話題になっている模様ですが、新薬が体質的に合わない方も実際にいますので、医師も漢方製剤を処方するケースが増加していると考えます。

当店に線維筋痛症の漢方相談で通われている方の処方の使用例を以下掲げてみます。
特に寒冷時期、又は梅雨、台風の時期などには体調も変化しますので、処方内容もその都度変更することも多く、併用薬剤も臨時的に有りということです。
従って必ずしも以下の方剤が特効ということでは有りません。(あくまでも当店の使用例が圧倒的に多い処方です。)

■清上けん痛湯(せいじょうけんつうとう)(小太郎)

日常生活の中で困るのが頭痛です。慢性化すると表情まで暗くなり、厄介なものです。
その原因はいろいろあり、なかなか特定できません。また,最近多くなっているのが顔面痛です。
原因不明の三叉神経痛が多いのですが、虫歯や副鼻腔炎から誘発される顔面の痛み、帯状疱疹後神経痛のように三叉神経に沿って痛みが出るもの、外傷後の顔面痛がありますが、特に突発的に起こる顔面痛はQOL(生活の質)を著しく低下させます。
そのような時に応用されるのが、清上けん痛湯(せいじょうけんつうとう)です。
漢方では,頭痛(頭部の痛み)薬に位置付けられており、痛みをとる作用が強く、痛みで高ぶった気分を鎮めてくれます。
また、当店ではこれを現在「清上けん痛湯」のエキス剤を用いて線維筋痛症に応用しております。

最近多くなっているのが顔面痛です。 原因不明の三叉神経痛が多いのですが、 虫歯や副鼻腔炎から誘発される顔面の痛み、 帯状疱疹後神経痛のように三叉神経に沿って痛みが出るもの、 外傷後の顔面痛などがありますが、 特に突発的に起こる顔面痛はQOL(生活の質)を著しく低下させます。

■独活寄生丸(どっかつきせいがん)(小太郎)
効能・効果:疲れやすく、下肢が冷えやすいものの次の諸症:腰痛、関節痛、下肢のしびれ・痛み

漢方では、関節・筋肉・骨などの運動器のトラブルを「 痺証(ひしょう) 」と呼びます。
気血(エネルギーや栄養)が不足し、筋骨(肝腎)の養分が足りなくなった結果、虚に乗じて邪(寒けや湿気)が入り込むという状態の時、
扶正去邪(ふせいきょじゃ:抵抗力を高めて病気の原因を追い払う)。
特に慢性的な疲労や、天候不順(雨や天気が悪くなる)が続くと痛む方に適合いたします。

経絡に使用される独活寄生湯(どっかつきせいとう)※現在では、エキス錠N。つまり服用しやすい錠剤も併売されています。細粒が苦手な方には朗報です。こちら≫本日は独活寄生湯(どっかつきせいとう)のお話。【独活寄生湯はどんな処方?】下肢が冷えて、体

■温胆湯(うんたんとう)(小太郎)
効能・効果:胃腸衰弱者の不眠・神経症

イライラやストレスで熱が発生すると、たまった水分が粘り気を帯びた液体(熱痰(ねったん))に変化すると言われています。
不眠や不安、イライラ、胸苦しさなどの症状はこの熱痰が原因となっています。
本方は体の余分な水分や熱を取り除くことによって、心を落ち着かせ不安を解消し、不眠などの不快な症状を改善する薬です。

日ごろから胃腸の働きが弱い方は、胃や体の中に水分がたまりがちです。イライラやストレスで熱が発生すると、たまった水分が粘り気を帯びた液体(熱痰・ねったん)に変化すると言われています。不眠や不安、イライラ、胸苦しさなどの症状はこの熱痰が原因となっています。

■牛黄(ごおう)製剤
効能・効果:解熱、鎮けい、強心

疼痛がほぼ全身に拡散し、患者ストレスがピーク時に臨時的に使用するか、又は主剤となる漢方と併用をお願いすることがあります。
過去に著効する症例も極めて多く、その経験的に、ご来訪される線維筋痛症の患者には必ず当製剤だけはご紹介しております。

他に、用いられる製剤としては真武湯(サンワ)、疎風定痛湯(ウチダ)が挙げられます。
特に疎風定痛湯(そふうていつう)は血行障害や冷えをも改善する内容となっていますので、当店では女性の支持者が多いようです。

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